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足助のおばさんと教育 65

息子の入院

パイ・スパイシーの脱退で、基本的に鬱モードで過ごしているのですが、この間に、実家の父は無事退院し、1日違いで息子が入院しました。と言っても、口腔外科で親知らずを抜くだけなので、明日には退院してきます。
父の入院よりも息子の入院の方が先に決まっていたんですが、この一ヶ月は一年にも相当するほどいろいろなことがありました。よく無事に乗り越えたものです。
息子の入院はたかが歯を抜くだけだからと、息子にお金だけ渡して「これで準備してね」と言うくらいで、まあ、息子も成人だし、朝病院へ同行すれば帰ってもいいかなくらいに考えてたんですが、結構きつかったですね。息子は息子なりに考えてレンタルの漫画を用意したり、一応大学の勉強道具なども持ち込んでいたんですが、一番ヒマつぶしになったのが、私が自分で使おうと思って持って行ったモバイルPCでした。
2泊3日の入院なので余計な気を使うよりは、と個室を準備してもらったんですが、これがビジネスホテル張りに設備の整った部屋で、しかも病院自体最近できたばかりの新しい建物ですから、これは快適だわ、と思いました。ケータイも「部屋でおしゃべりしないように(個室以外の場合)」という注意があっただけで、ほぼフリーに使えます。さらに息子は現代若者の必須アイテムDSももちろん携行していましたから、何も問題はないように思ったんですが、いざ抜歯が済んでみると、あごの感覚がなくなってますから看護士さんに「うがいをして」と言われても口が閉じない。点滴の液が逆流してナースコールのボタンを押してもまともにしゃべれない。そして腕には痛み止めの点滴をぶら下げていますので、移動も不自由。なんだかんだで結局1日息子についておりました。
抜歯自体に1時間半を要しまして、その間時間つぶし用に読む物なども持ってはいたんですが、やはり気持ちがそちらへ向かないので、ただぼんやりと病院の電光掲示(と言っても今時ですから液晶画面です)を見ていました。息子が心配と言うより、私の気力が萎えたなあ、と感じました。
明けて今日は点滴もほとんどなく、私のモバイルPCで快適に遊んでいることでしょう。2度ほどメールで様子を聞いてみたんですが、返事はありませんでした。男子大学生がいちいち親のメールに返事をする方が不自然と言うものでしょう。
明日は夫と二人で退院の手続きに行く予定です。子どもと一緒にドライブするなんて言うのもこれが最後かもしれません。「親知らず」とはよく言ったものだと思います。(2010年11月6日 記)

(元ブログ 息子の入院: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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