足助のおばさんと教育 86
冬の星座
「冬の星座」という唱歌が好きです。
覚えたのは、まだ北海道に住んでた小学校1年生の時です。毎週の朝礼の時、女の先生がオルガンで伴奏して全員で歌いました。全員というのは、上幌内小学校と上幌内中学校の全員です。私が通っていた小学校は中学校が併設されていたのです。今はやりの「小中一貫」というわけじゃなく、周辺の小学校を卒業した生徒も上幌内中学校に進学して来てたのです。上幌内は、郵便局(父の勤め先)もあったし、鈴木商店もあったし、田舎の中では中心部だったわけです。
小1から中3までが全員で歌うのだから、選曲には先生方も頭を悩ませたでしょう。「冬の星座」も今考えると小学校高学年くらいでないと難しい歌のような気がします。しかし私は、その文語調のきりっとした歌詞が何ともいえず好きで、私の興味は夜空の星へと向かいました。
しかし、小学校1年生に星座を教えることを両親はしてくれなかったので、実際に夜空を見上げて、オリオンやすばるを見つけられるようになったのは、名古屋で名古屋市科学館のプラネタリウムを見てからです。名古屋のプラネタリウムは最近新しくなって、世界1の施設になったそうですが、新しくなってからはまだ行ったことがありません。
その頃から視力が落ち始めていたのですが、まだまだ裸眼で空を見上げると、北斗七星やすばるを見つけることができ、ひとり感動していました。おそらく、夜空も今より暗かったのでしょう。
足助はまた名古屋よりも一層夜が暗いので、引っ越してきた当初は本当に降るような星に感激したものですが、最近はメガネを遠くを見る用のメガネにしても、オリオンの小三ツ星さえ見つからなくて残念に思っていました。ですが、昨夜コンタクトのまま空を見ると、その小三ツ星がくっきり見えて、ああ、見えるっていいなあ、と改めてコンタクトをメインにする生活に戻りたいと思いました。
ただ、よく見えると言うことは、ほこりやふろ場のカビもよく目に入って、今まできれいにしていたつもりがなんか全体的に薄汚れています。出来れば、業者のハウスクリーニングを頼みたいんですが、おばあさんが健在なうちはかなわぬ夢です。(2012年1月9日 記)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?