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足助のおばさん 田舎暮らし 229

昨年は、ブログサイトの引っ越しのためこの時期の書き込みがありません。大きな出来事は再開してから書きましたが、小さなことで書いてなかったことがありました。
足助の我が家では夏になるとムカデが出ます。夏の季語にもなっているほどですが、都会暮らししか経験のない方には見たこともないという方もいらっしゃるでしょうか。私が北海道に住んでいた頃には見かけなかったように思いますが、温暖化の影響か今は北海道にも現れるそうです。
娘がまだ小さくて、親子で川の字になって寝ていた頃、夜中に「ギャー」というような大声で娘が泣き出しました。何事か、と思って電灯をつけて娘の体をよく見ると、薬指の先にホチキスで刺されたような小さな穴が二つありました。夫が「これはムカデに食われたのだ」というので、母屋の薬箱に塗り薬を探しに行くと、私たちの騒動に気づいたおじいさんおばあさんも起きてきて「ムカデなら、マムシ酒が効く」と言って、年代物の一升瓶を出してきました。もう一代前の佐市さんと言うおじいさんがマムシを焼酎漬けにしたものがあったのです。私は内心「ホントかしら」といぶかりながらも、娘の指にガーゼにマムシ酒をひたしたものをあてがって朝を迎えると、娘の指はきれいに治っていたのでした。
その後も誰かがムカデに食われるたびにマムシ酒が活躍していたのですが、30年もの時間を経て徐々に効かなくなってきました。数年前に私が膝がしらをムカデに食われた時は、皮膚科で薬をもらってきました。(2015年に「半端な中国語」という記事でUPしてあります)。
昨年はまた複数回もムカデに食われたのですが、初回に皮膚科へ行った時に「リムーバーというものがあるといいですよ」とアドバイスされました。通販で手に入ると言われて検索したのですが、単に「リムーバー」というとネイルアートをはがすときに使うものとか、除毛材がヒットしました。
何とか目的のものにたどり着き手に入れたのですが(アウトドア関連グッズでした)、2度目に食われた時には使用方法をちゃんと心得ていなかったので、うまくいきませんでしたが、その後2度もムカデに食われるという事態になり、見事ムカデの毒を吸い出して大事に至らずに済みました。
ムカデに限らず、虫も棲まないような地球には人類も住むことができません。清潔な住環境と虫と共存できる方向で知恵を働かせたいものだと思います。(2020年7月14日 記)

(元ブログ リムーバー: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com) 参照 はんぱな中国語: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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