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足助のおばさんと介護 67

私は、我が家の家計を把握していません。月々決まった額の金額が口座に入金されるので、その金額は家計費と私の小遣いが合わさったものですが、水光熱費の類は夫が別の口座で管理しています。田舎のことですので、慶弔費もバカにならないはずなんですが、私は一切関知していません。
これで、私のもらう金額が生活を困難にするほど小額だったらあるいはDVということにもなるのかもしれませんが、幸い毎月赤字になるようなこともなく、快適に過ごしています。臨時に支出がある時は、夫の口座で賄いますので、私は自分の口座だけ管理していればOKです。
おおむね、足助に越して来てから今の形態になったのですが、最初は、水光熱費はおじいさん持ちでしたし、私の口座から学資保険などの積み立てもしていました。また、それとは別に「私が将来使うお金」として、5年間で50万円たまるような貯金もしていました。かなり恵まれていたと言わなければならないでしょう。
おじいさんに水光熱費を負担してもらう代わりに、ボーナス時に夫がまとまった金額をおばあさんに渡していましたが、それらは全部貯金に回っていたようです。3世代同居のメリットは、なんと言っても生活費が安上がりなことですね。そのかわり、私は、外へ仕事に行くことができず、おじいさんおばあさんの足代わりで、どこへでも運転して行ってました。昔は、待ち時間がどれだけあっても書籍さえあれば暇つぶしには困らなかったので、図書館で2週に5~6冊の本を借りて読んでいたものです。
なので、私は家庭内介護サービスの見返りとして、水光熱費相当の金額を援助してもらっていると自分を納得させていましたが、報酬を現金で受け取るのと、このように家計分化で相殺するのとでは、実感という点で雲泥の差があります。私がそれを実感したのは、車が追突されて、交通事故の保険金として、主婦の日払い労働相当額として、1日あたり5700円を受け取った時でした。あら、主婦も日払い賃金があるのね、と目からうろこが落ちた思いでした。
現在の給与の仕組みとしては、専業主婦は賃労働者の特別控除として算出されますが、私の実感ではそれは小額に過ぎると思います。特に、乳幼児を育てているママさんたちの労働は「子ども手当」なんて目先のことじゃなくて、育児労働として、しかるべき筋から収入が保証されてもいいように思います。
ニュージーランドでは、子ども手当で生活が成り立つほど制度が充実しているので、子どもが大きくなったシングルマザーが、「じゃあ、次の子を妊娠しなくちゃ」と手当が目当てで妊娠を繰り返しているという話もききましたが、そのくらいしなくちゃ少子化は止まらないと思います。(2011年12月11日 記)

(元ブログ 我が家の家計: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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