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足助のおばさん 田舎暮らし 49

「おせがき」と読みます。私は夫と結婚するまで、仏教とは無縁の暮らしをしていました。家の宗教は天理教だったし。
お施餓鬼と言うのは文字を読めばわかりますよね。餓鬼に施しをする、つまり無縁仏を供養するお寺の行事です。夏のお施餓鬼、冬の報恩講と言うところでしょうか。
足助には地域ごとにお寺があり、それぞれに行事を行っているので、おばあさんたちはひと夏に何度もお施餓鬼に行きます。報恩講も然りですが。
数年前、蓮如上人500年という年があって、その時に私は若いお庫裏さんに交じって、お寺の今後の在り方を話し合う会に出席したことがあります。その時の話によると、お寺の行事と言うのは年中忙しい女性にとって唯一の娯楽だった、との事。確かに家のおばあさんも昔は和服で、腰が曲がって着物が着られなくなってもそれなりにおめかしして出かけたものでした。
そういうイベント的なお参りとは別に「じょうどき」という、毎月お寺さんが我が家の仏さんにお経をあげに来る、というのもあります。私は「常説き」と理解していましたが、PCでも変換しないし、念のため「新明解」をひもときましたが載ってませんでしたね。
さらに我が家の場合、檀那寺が三河別院本證時という安城のお寺なので、年に1度「お仏事」と言うのも行います。これは、毎年法事をしているようなもので、たいそう気を使います。
書き出してみて、本当に物知らずな嫁だったな、と思います。でなけりゃ、こんなところへ嫁になんて来なかったかも知れないと思います。(2008年8月7日 記)

(元ブログ お施餓鬼とじょうどき: Here Come the 足助のおばさん (asukenoobasann.com)

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