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210123【法政大学-東海大学】

#atarimaeni CUP@西が丘(味フィ西って言わないとダメかな)
0-1(0-0,0-1)

男子の大学サッカーには疎くて、というのもこの分野は自分以外にも目を光らせてくれている人が大勢いるので、そちらの方々に任せておけばいいかなと思っているから。何年か前に筑波が二部落ちしてざわついたり、流経が同じことになってざわついたりしたのは耳にしていたが、まさか東海が県リーグにまでいっていたとは知らなかった……。ちなみに田坂監督は東海出だよという小ネタ。なお、この試合の主審の川俣さんはJ3で結構見かける。

法政大学
4-2-3-1
東海大学
4-4-2

JFA
https://www.jfa.jp/match/atarimaenicup_2020/match_page/m31.html

(誰か4-2-3-1と4-4-1-1の違いを教えてください)。試合とは直接関係ないのだけれど、松木さんの声を久しぶりに聞いた気がしてなぜかとても安心した。代表戦のイメージが強い松木安太郎の解説には、実はネガティブワードや否定語がほとんど出てこないのではないかと、中継が終わってこれを執筆する直前にふと思った。
名波さんの現役時代は完全にゲームメイカー・テクニシャン系だったけれど、監督・解説の時は相当守備に対してのこだわりを持ってそうだという印象を受ける。高校サッカーの解説時も、実況が攻撃側の技術を持ち上げる中で、守備側の判断力など、ぶっちゃけテレビ的には地味だけどピッチ上では絶対に外してはいけない箇所を指摘してくれているイメージ。磐田時代に横のスライドに対してコメントしていた試合があって(何戦かは忘れたが)、必要なハードワークの仕方について一考させられた。ちなみに、この試合の26分に、東海が法政のCKをしのいだ場面で「ナイスクリア!」っていう台詞が自分と被って吹いた。

閑話休題。
結果を知った上で試合に入ると、かなりいろいろなことが見える。普段ももちろん意識はしているけれど、必要以上にボールを目で追わなくても済むのは大きい。
前半の東海は2トップが前に残って、一定ラインは越えさせてもいいから2ラインで引っ掛ける作戦なのかなと思った。なので法政がボールを保持した状態で、時間の大部分は東海陣地。とはいえ、12分に長谷川がペナ手前からフリーで打ったシュートと前述のCKが可能性を感じさせたくらいで、チャンスはあるけれども決定機かと問われればNo、みたいな場面が続く。
東海の守備はタイトだけどクリーン。球際が厳しいのは当然として、受け手に対する予測ができているからアフターにならない。かつ、そこでボールをつつけるという信頼があるから、プレスバックにきた味方にボールが通りやすい。単純に2枚で挟むのではなく、一対一で負けないこと+回収する側はボールが見える位置(相手の足で隠れていない角度)に動くこと。これがしっかりとできていたので、攻撃のための守備になっていた。奪ってから攻撃するのではなく、そこはもうシームレス。
また、サイドライン際に長いボールを蹴り込む意思統一もできていたので、ゆとりをもって相手がコントロールできる状況にはならず。アウトプレーになればセットし直せるし、いったん息もつける。非常に効果的な戦術だった。相馬さんが監督だった頃の町田がまさにこんな感じ。さすがにもっとしたたかにCK取れるくらいまでハイサイド進入していたけれど。

後半も52分に再び法政の長谷川にチャンスが来て、その後も右サイドで三角形を動かしながらうまくボールを運べる回数が増えてきた中で、東海は山田を入れて相手コートからチーム全体でプレッシャーをかける形にスイッチ。これがはまって法政の陣地にボールが存在する時間が続き、東海のペースでCK・ロングスローとセットプレーが繰り返された状況で72分に先制点。長山監督もおそらく流れが悪いと感じて交代を準備していたのだろうけれど、セットプレーが終わるのを待っているうちに持っていかれてしまった。直後の佐藤のシュートが最強DFに阻まれたことも含めて、結果的にはこの時間帯が明暗を分けたなと。

どちらにも勝つチャンスはあったと思うし、技術で上回るか、思考力を奪いきるかっていう対比も面白かった。しかし、名波さんが7割くらいはこれって言ってたように、得点シーンの高田の切り替えしは素晴らしかったな。


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