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210724【日本-イギリス】

第32回オリンピック競技大会(2020/東京)
@札幌ドーム, 北海道
0-1(0-0,0-1)

記録

日本
4-2-3-1
イギリス
4-3-3

前半は0-0でも比較的ボールも回せてポジティブに思えたけれど、90分トータルだと支配率は上回られて、被シュート数も増えてしまった。枠内扱いはカナダ戦同様に1本だけなのがいいような悪いような……。

先に断っておくと、この日の戦いが実情だと思う。上位というか、女子サッカーの先進国と対戦すると、という意味で。結構勘違いしている人は多いのだけれど、11年にW杯で優勝したときも、翌年ロンドンで銀メダルだったときも、圧倒的に強かったかと問うて、イエスかノーかはっきり答えられる人はいないはず。ただ、とにかくしぶとさはあった。もっというと11年の前の記憶は?

15年の準優勝の方が、決勝はともかく、成熟していたなという印象。人々の頭の中は11年で段階もなくいきなり最強になって、そこから衰退していっているのだろうね。

イギリスみたいに現行のトップクラスとここまで対等にやれることは評価されるべき。世代別ではコンスタントにトップクラスにきている事実もある。ただ、本当に一番上に行こうとしたら、もう2つ以上はブレイクスルーを起こしたい。日本が成長しても、世界も同じくらい成長するから。

イギリスの戦い方は強者の戦い方だろう。もたれてもボックスには入れさせない。中盤で作ることも、外から個で勝負することもできる。うまくいかない時間帯を我慢して選手交代も踏まえてチャンスを生かす。監督いわく、守備ではイングルが効いていたし、ウィアもいい仕事をしたと。

もちろん、こんなものは結果論だ。林はチームに活力を与えていたし、ミドルが一個でもGKに弾かせるボールだったらと思う。ただ、欲を言えば前半にもっとポケットを取りたかった。アジアでは強いが、外だと悲しむという、ある意味で男子に近づいてきてしまった感じはあるかな。近年はむしろ男子が頑張っているが。

長谷川トップ下の4-2-3-1は効果を発揮していた。というか、システムというより、林と杉田が元気だった。さすが元藤枝順心のキャプテン、さすがAIKの心臓!リスク管理も大切だけれど、アグレッシブさを見せてくれ。

が、次のチリ戦はむしろ立場がこれまでと逆転しそう。理屈はいいからとにかく勝ってほしいな。

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