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221026 U-17女子W杯【ドイツ-スペイン】欧州育成最前線

FIFA U-17女子ワールドカップ インド2022
準々決勝@ Pandit Jawaharlal Nehru Stadium
ドイツ 0-1(0-0, 0-1) スペイン

記録

ハイライト

どちらも[4-3-3]ですっていうと同じ戦い方のように感じさせる語弊を生むよね。特に守備の仕方はドイツが[4-4-2]で相手のCB+GKに圧を掛けるやり方で、スペインは[4-4-1-1]に近く、インサイドハーフはアンカーを監視する役割だった。もちろん互いの攻撃戦術を加味しての立ち位置ではある。

日本はこう、ドイツはこうっていう、型にはめ過ぎないからスペインは勝てる。ショートパスも裏狙いも点を取るための1つの手段。最終的にスコアで上回るためにどうすべきかと、ベンチを含めて組織化できていると、育成年代は勝ち上がっていきやすいのかな。

中継映像の好ましくない点はピッチ全体を映してくれていないので、互いの最終ラインがどこにあって、GKのポジションがわからないこと。なので現場百遍派になってしまう。

準々決勝でスペインに圧倒された日本だが、ドイツを異なると感じた点はまず1番に個人の対人守備強度。対クロスや空中戦は過去以上にフィフティで渡り合えていたとも思うけれど、むしろキープ下の選手に対しての強度がドイツは強かったので起点もつぶせていたし、日本はそこで取り切れない、時間を作られたこともあって、守備の負担が増えたと同時に転じた攻撃時も二次攻撃に繋げられなかった部分がある。先制してからは一瞬出足がよくなる時間もあったけれど、最後まで続かなったかな。

それからピッチで上手くいっていないと感じた際の修正力が本当に早い。決断力ともいえるかもしれないが。スペインの右サイドバック、オルテガも悪いとは思わなかったけれど、ドイツの主導権がそのサイドにあるとみたか、ウイングと併せて縦のユニットごと交換。つぶす場面も多かったし、アシストクロスの前に切り返しはお見事だった。で、ポケット取ってのクロスに対して、ファーの裏から中へ顔を出すのもセオリーと言えばセオリー通り。

これでドイツはまたも決勝進出ならずで、3階級制覇はお預け。逆にスペインは大会初の連覇と、U-20とのダブル優勝が懸かる。これで勝ったら来年のW杯も大盛り上がりだろうな。マピが戻ってくるならスペイン戦も見たい。あとクラウディア・ピナ。

ちなみにコロンビアは南米勢として初のU-17決勝進出。勝てば女子のどのカテゴリーを通じても、南米チームとして初の頂点に輝くことになるよ。

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