見出し画像

240516【日本-韓国】祝・U17女子W杯出場権獲得

AFC U17女子アジアカップ インドネシア2024
準決勝
U-17日本女子代表 vs U-17韓国女子代表
@Kapten I Wayan Dipta Stadium /インドネシア
3-0(1-0, 2-0)

延長の可能性も見越してのサブメンバーだと思ったら、何のことはなく90分で勝負を決めた。想定以上にボールを保持できたので、回し続ければいつか韓国守備陣も綻ぶだろうと思っていたし、飲水タイム時やベンチからの指示もあって前半の終盤に辻あみるの絶妙落としから根津里莉日が先制点を奪取。ミスからあわやの場面も迎えたけれど、相手エースのコンディション不良も相まって難を逃れ、眞城美春の2ゴールに加えて今大会登録者全員がピッチに立ちつつ、W杯出場権を獲得した。

記録

古田麻子は1トップとしても悪くないけれど、中央ならセカンドトップ的な役回りも面白いのではないかと思った。ポジションの名前に囚われ気味だったのか、そこも含めて指示通りなのかは定かではないが、前に張るのも良かったけれど、先制点時のようにたまには流れたり落ちて受けたりするのも、ありだったのではないだろうか。フリックのうまさを見ても1.5列目も合いそうな気がした。

韓国はケイシー・フェアが体調不良とのことだが、2トップがまったく日本のセンターバックの縦パスコースを切れていないし、中盤も人を捕まえないしで、[4-4-2]で守る意味を感じなかった。もっとコンパクトで真ん中にボールが入らないようにするのが[4-4-2]のコンパクトブロックの理想のイメージ。20分の榊のシュートまでの流れは日本としてはきれいで見惚れるけれど、相手サイドからすればそれでいいのかと、少し心配になる。

ただ、横スライドに相当の労力を割くので、連戦+あの気温ではキツイといえばキツイ。だからこそ、日本としてはボールを動かし続ければ相手の疲弊を誘発し、終盤に得点を重ねることができるのだけれど。

背番号の視認性は考えて欲しいとは思うけれど、相手5番は右足にテーピングをしていたし、スパイクの紺ベースでほかのFP9人が白地だったのとは明らかに異なっていたのだから、HTの選手交代には気が付いて欲しかった。

日本に懸念のような懸念はないと言えばない。それでも個人的に気になるのは、日本の右サイド側からバックパスをした際の、GKの跳ね返しのキック精度。福田真央は右利きだと思うのだが、グループステージ含めて深く入り過ぎるシーンが散見された。キックではないけれど、65分のピンチも同サイドからなので、自分だったら対日本の策としてこのサイドにボールを誘導してから下げさせ、一気にプレスを掛けてみるかな。DPR Koreaだったら見逃してくれそうにない。

もう1点、ベンチからも外れる選手が毎試合ちょいちょいいること。単なる休養のためであればいいのだが、海外生活の中での体調不良だったら芳しくないなと。とはいえ、この試合の最終盤には永井愛理にも出場機会が与えられたように、招集された全員がピッチに立ったことを含めて一定の層はあるので、大きな心配事にはならないと思う。

あとはどの世代でもそうだが、決勝に向けては仮に劣勢を強いられたときに、反撃に転じる気概と策があるか否かだろうか。残り1試合、良い結果を期待したい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?