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210721【日本-カナダ】あるべきところへ

第32回オリンピック競技大会(2020/東京)
@札幌ドーム, 北海道
1-1(0-1,1-0)

記録

日本
4-4-2
カナダ
4-4-2

ダイヤモンド型の4-4-2って実質4-3-3だ。バルセロナと一緒だわ。

うむ。カナダはとても強かった。内容的にはオーストラリア戦と大枠は変わらず。ぶつかり合いでは負けてしまう。決定機はそれほど与えていない。つなぎでの勝負は勝てるが、前に人を割くリスクを取らなかった、などなど。

相手の速攻を警戒するために最終ラインの攻撃を自重するのは理解できる。守備時のラインは低かったわけではなく、むしろ結構高めだった。もっと相手を押し込みたいと思ったら、日本がよく揶揄されがちな無駄にボールを下げる行為が必要。前半の途中からは攻めあぐねたのか、意図してそうなったのか不明だが若干それに近かった。

ファイナルサードまで運んだら攻め切るというのはワールドスタンダードで、なでしこも強豪相手だとそういう傾向になる。もちろんスペースがあるので、チャンスにはなるが、相手の最前線や2列目の足を削ることはできなくなる。日本にはないけれど、ロングスローも相手のCFを無駄走りさせる一つの手よ。

カナダのボール回しもだいぶトップに近づいてきている感じはする。パスの距離が長すぎず短すぎずで、中央を見せながら外の裏という。ウイング型の3トップよりも、収める力と決定力のあるシンクレアを1.5列目からスタートさせることで、ムーブが加わるので相手を動かせる。なおかつ、ウイングです、ってわかり切っていればSBが対応するだろうけど、2トップが外へ逃げる形なのでCBが引っ張られる。これで最終ラインに縦と横の動きを強いるので、理にかなっているのでないかと思った。

日本と同様、前線までボールが抜けてやり直すという考えは少なかったようで、ゲームコントロールにはまだ難がありそう。ただ、屋内2連戦なので、他国よりはアドバンテージがあるはず。

話を日本側に戻すと、選手個々が持っている技術を出し切れておらず、なおかつ持っていない部分で戦わされる場面を作られている。相手もスカウティングするので当然だが。ぼくがいう日本の良さ・持ち味、選手・監督が考える良さ・持ち味、一般の方が思い描く日本の良さ・持ち味。ちょっとずつギャップがある気がするし、どれも正解だとも思う。

※個人の意見です、とあえて注釈を入れつつ、実際はもう少しボールを持ちたいだろうし、その中でも緩急をつけたい。90分保持し続けて7割ポゼッションできるとは思っていないので、自陣守備もあってしかり。ただ支配率は勝敗に左右されないと浸透してきていても、スタイルとしてはもう少し上がるのが望ましい。そこに同点ゴールのようなジャックナイフを潜ませておけばいいのだ。アジアカップか。

(ん、そういえば0-1ビハインド84分にあれだけ裏が空くのか…)

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