小噺「お城のドン」


今日は、ドン。鳴らんな〜。
「ドン」?
あんさん「お城のドン」って知っとるやろ?
なに〜誰?偉い人。太閤さん?。
そないこと言わんと。よー聴や。
大阪城の天守に大砲あんの知っとるやろ。
あー知ってる知ってる太閤さんが戦った大砲や。(首を振る) じゃー大阪冬の陣。(首を振る) 夏の陣。
(手を振って)ちゃうちゃう、太閤さんやなしに江戸時代の大砲や。明治になって天守に置かれてお昼の正午に、大砲撃つんや。
正午はお昼に決まってますやろ。
(呆れ顔で)揚げ足とらんで…聴きや。
大阪の皆が時間分かるように正午に大砲撃ったんや。
それで昼休み。めし屋が混んでんや。そいでもって、丼もんがよー売れた。
こらこら…あんさんは。そこから土曜日は「ドン」が鳴ったら仕事終わりやから「半ドン」って言葉が出来たって言うな。
(参考までに、ここまではほぼ史実通りです。末尾サイト参照して下さい。)  

で… 今日は「ドン」が鳴ってないやろ。
ホンマや。鳴ってない。腹減ったな〜。仕事休んでいいか?。
また、そないなこと言いよる。
なんで鳴らんのやろか?気にならんか。
きっと、係りのモンが寝過ごして、忘れよったんや。
そら、「ドン」ならんな。 (太鼓)
(どんならん=大阪弁でどうしょうもないこと)
この小噺、子供の頃に落語で聴いたと思うのですが…。
創作兼ねて書き起こしてみました。

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https://blog.goo.ne.jp/amachan_001/e/6870c9c999e11f8e1cf7d7b6ec915ae1      

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