電子政府への道

先祖調べの第一歩は、戸籍、除籍、改製原戸籍の取得から始まる。直系の親族であれば請求することができる。戸籍は現に生きている戸籍、除籍は転籍や死亡で誰もいなくなった従前の戸籍、改製原戸籍は、法令改正で戸籍が改製(作り直し)されたときの従前の戸籍をいう。

戸籍は市町村の住民課や戸籍係などで取得する。遠方の場合は郵送となるが、ホームページから入手した戸籍等請求書、手数料分の郵便定額為替、切手貼付の返信用封筒、請求人の本人確認書類、直系であることを確認できる書類が必要となる。

オンラインやメール等で請求はできず、すべて紙による手作業である。戸籍等請求書はPDFが多く手書きとなる。請求の手数料は、戸籍が450円、除籍と改製原戸籍は750円のところが多く、郵便定額為替が求められる。発行手数料は何と1通100円かかる。

デジタル庁や電子政府が話題になるなか、戸籍に関しては完全アナログ体制による取得となるわけだ…。転籍を繰り返している場合、各地の市町村に個別に請求しなければならず、自治体間の連携はない。将来は変わるであろうか。

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