松本清張の小説の舞台38

今日は、光文社文庫プレミアム「高台の家」に収録されている2編である。

表題作「高台の家」は、「黒の図説」シリーズの第十二話。主人公は、東京の大学で法制史を教えている。舞台は、神田・港区南麻布・有栖川宮記念公園・広尾・市ヶ谷(大学の所在地)・新宿・大田区久ヵ原(くがはら)・銀座・日本橋丸善・日本橋のデパート・品川である。出てくる地名は、匈奴・烏孫・康居・大苑・奄蔡・ロシア・横浜・神戸・中央アジア・カザン県・明・唐・イラン・ヒマラヤ・南欧・オレンブルグ・キルギス・蒙古・ザイサン・和闐(ホータン)・崑崙山脈・タクラマカン砂漠・コブド・ゴビ砂漠・帰化城(現・フフホト)・フランス・オランダ・ブハラ汗国・パミール高原・アムダリア川・リオである。陰萎・中﨟(ちゅうろう)。53p「それには何の感情もこもってなく、女のただの技巧にみえた。技巧には習慣的で形式的な媚態が伴う」

「獄衣のない女囚」は、「別冊黒い画集」シリーズの第三話。主人公は、警視庁の警部補と刑事である。舞台は、世田谷の独身アパート・銀座・渋谷・田村町(現・西新橋)・日本橋・目黒雅叙園・華族会館(現・霞会館)・北海道・新宿のバー・大久保である。出てくる地名は、ポルトガル・アメリカ・カナダ・イギリス・フランス・ベルギー・スウェーデン・イタリヤ(文中のまま)・パリ・ロンドン・ウィーン・イギリスのカレイ(文中のまま)・アメリカのニューオルリーンズ(文中のまま)である。

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