親は完璧じゃない

プロフィールにも書いてあるように、思春期に入った息子が一人おります。「昭和の人」のわたしからすると、平成・令和の学校ってずいぶんと違うんだな、子育てのスタンスも違っているよう。

手探りで息子を育てて10数年。息子を生む前から、ずっと変わらない考えが「親は完璧じゃない」ということ。まだ息子が小さい時に「なぜ?なぜ?」攻撃をされて「ママは大人だけど全部知っているわけじゃないのよ、ごめんね」と答えた時、息子が「え、大人なのに全部知らないの?」とびっくりされた。そう、全部は知らない、完璧な知識もないし未熟な人間だから。まったく土地勘がないところに出かけて、道に迷った時も「ごめんね、ママもここに初めて来るから迷っちゃった。一緒に探してくれる?」と言っている。今もそう。すっかり大人の階段を上っている息子は、今となっては仕方ねえなと思っているかもしれないけど、以前はわたしの顔を見て「いいよ、ママ。大丈夫だよ。オレ手伝ってやるよ。」と言ってくれた。完璧じゃない自分を息子に見せていることを、わたしは恥ずかしいなんて思わない。

親=大人だけど完璧じゃないよ。でも出来ること、やらなきゃいけないことはやっているから、息子よ、そこは認めてね。それだけです。つまんないことで怒るときも、毎日のようにある。怒りが収まり、あーあ、やっちまったと思い、息子に「さっきは怒りすぎてごめんね。ママも悪かった」と謝る。子供を持たないと、親というある種の修行は経験出来ないから。完璧な親にも、完璧な人間にもなれない。そういう親である私の後姿を見て、息子はどんなふうに成長するのか。そしてこういう母にお付き合いしてくれて、ありがとう。



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