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渡る中国にも鬼はなし(30/67)

第4章 中国第3日目 蘇州->上海->昆明 
運不運


  昆明空港もエレベーターがあり、比較的スムーズに空港の外に出ることができました。そこに待機していたのが、昆明で都合3日間バスで、実に多くの観光地をガイドしてくれた現地の添乗員と運転手でした。現地の添乗員は目元ぱっちりのなかなかきれいな人でした。

 さて我々はなぜ昆明に来たのか?

 最初、亀岡市都市緑化協会では単独でこの昆明世界園芸博覧会に行く予定もあったと聞いていますが、毎年訪中団を結成している亀岡市としては、同じ亀岡市内から中国に行くのですから、いつしか「一緒にいきまへんか?」ということになったと聞いています。

 そんなわけで、今回の訪中団の中には、亀岡市都市緑化協会の役員さんや造園組合の役員さんおよび造園関係の仕事をしている人が多数含まれていました。

 もし、こういった人たちが参加していなければ、私のような車イスの者が5泊6日の長期の旅行をできたかどうか分かりません。実際若くて力のある男性がおられたお陰で、蘇州では1日10回以上バスから乗り降りができたのですし、蘇州駅および上海駅では1メートル以上の段差を車イスごと抱え上げ、下ろしてもらったのです。

 たとえとして適当かどうか分かりませんが、亀岡市の老人会が昆明世界園芸博覧会ツアーを企画して「一緒にいきまへんか?」ということになったのなら、はたして私は無事に日本に帰ってこられたかどうか疑問に思います。

 その意味では飛行機の中できれいなスチュワーデスさんに「あーーーんして」食べさせてもらったこと以上に、こういった人たちと旅行ができたことのほうがラッキーであったというべきかも知れません。いずれにせよ、私はすべてにおいて守られていたのだと思います。

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