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北京入院物語(66)

 国際医療部の治療費の価格設定は、外国人や金持ちの中国人に合わせてあったので、どうしても割高でした。
 その関係で私の治療の種類はどんどん減っていったのですが、一般病棟に入院すると庶民料金になり、びっくりすることに、同じ先生にかかっても割安だったのです。

 当時、国際医療部には、若い日本人女性が入院していて、一般病棟にある中医鍼灸科に通ってましたが、1回100元支払ってました。
サービス内容が同じで、料金が違うというのは納得しがたいものです。
 しかし、7、8年前まで中国の観光地には、高い外国人用と安い中国人用の入場券がありました。

 そんなわけで、糖尿病科に入院以降、リハビリ運動を増やしました。


この病院のリハビリ科(物理康復科)で相談すると、マンツーマンのリハビリは1500円ほどすると言います。
悲しいことに財布と相談し、機械を利用したリハビリのみにとどめました。



 何をしたかというと、ベッドに横になり足から頭にかけて3本のベルトで体を固定し、電動で垂直まで持ち上がる運動です。
このリハビリ科の主任と値段を相談していると
主任 「外国で健康保険は・・・」
私  「使えません!」
主任 「じゃ、安くしておきます」
(注 治療内容によっては適応できます)

 ここの病院はこういうことがよくあり、私はずいぶん同情され、「まけて」もらいました。
国際医療部でもまけてもらい、このリハビリ科でもまけてもらい、後のことになりますが、鍼灸科でもまけてもらいました
叶琳にもなにかとまけてもらい、専用タクシーも、通訳もまけてもらい、ホテル代も、食事代もまけてもらいました
私はこれまで総額約3兆円以上経済援助をしている国に、数多く経済援助を受けました。
北京入院物語(67)


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