ゆるねずみ

ベランダから外を眺めていたら、近くの空き地に猫がいた。茶トラで体格もいい。雑草に囲まれた広いスペースでだらりと横になっている。時折、虫かなにかを追いかけて走り出したり、またすぐ寝そべって陽にあたっていた。たのしそうだなと思って、私もながいこと、その猫の様子を眺めていた。

私は猫というよりはネズミっぽいのかな。いつも何となくせわしない感じがする。私も陽にあたりながら茶トラの猫を見ていたら、ちょっと気が和んだ。そもそも、普段パソコンのモニターとかiPadとか、すぐ近くのものばかり見ているから、ときどき少し遠くを向いたほうがよさそうだ。

その後も、子どもたちが遊んでいる間にうたた寝をしたり、おいしいケーキを食べたり、近くのスーパーに買い出しに行ったり、全体的にのんびりした一日だった。なので、描いた絵もやっぱりゆるい感じになった。ねずみってあんまり描いたことなかったけど、動物を描くのもたのしいな。