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美術館に行って感じた人類史の重さ異常さ・尊さ儚さ

今年のゴールデンウィークは、少し遠出をして
大塚国際美術館」に行ってきました。


高校生の時に学校で行った以来、実に何年ぶり?!?みたいな感じですけど笑
あの時はグループ行動だったり時間制限があったりしてなかなか全部は回れなくて

今回はゆっくりとまではいかなくても、一応全部見ることはできました。
なんせ、ちゃんと1作品ずつ見ようと思ったら当日1フロアで終わっちゃうんですよ笑笑
それが5フロアあるから早足になるところもありつつなんですけど見れて。


前来た時は、ナポレオンの戴冠式の絵画が一番印象に残ってたんですよね。

「皇帝ナポレオン1世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠」
ダヴィッド、ジャック=ルイ


もちろん他にも有名な作品は沢山ありましたし、その時世界史を選択していたので
「あ、教科書で見たあれだ!!」みたいな感動もあったんですけど、
何というかその当時は、ただ自分も知ってる作品の複製を生で見れた
みたいな、そんな感覚だったんです。


でもそれから数年経って美術館に足を運んでみると
不思議なことに見え方感じ方が全然違うんですよね。

近代現代アートはもちろん、古いものは紀元前の時代の物まであったりして、本当に人間の、人類の歴史が詰まった美術館だなと改めて感じて。

(上)「巨人族の戦い」
(下)「ギリシア人とアマゾン族の戦い」
「マリリンの二連画」
アンディ・ウォーホル


当たり前のことだけど、
私たちが今となっては知る由もない遙か昔の時代を生き抜いた人々、そしてそれを命懸けでアートとして表現し、後世に残した芸術家の方々。

1つ1つの作品に対して短い解説が付いているけれども、そのたった数行でも読み手に伝わってくる、その時代特有の出来事、考え方、風習。


それを直接目の当たりにした時に感じた気持ちは、前回とは全く異なっているもので。


私自身、ストレートに言葉を選ばずに言うと、人間って、人類って、好きじゃないんです。
(もちろん好きなところもありますけど)
実際人間社会の中で生きているし、これまで24年間人間やらせてもらってますけど、日本国内を見たって、外に目を向けたって、????って思うこと、いっぱいあります。腐るほどあります。
これからの未来がキラキラしてるなんてこれっぽっちも思えません。

平和な世の中を、誰もが生きやすい世界を、
なんて掲げたって、そんなの人間が存在してる限り不可能でしょ。って思ってるぐらいドライなヤツです。

でも、そんな冷めきった人間でも、今回沢山の美術品に触れて心動かされたんですよね。

どの時代に生きてる人もみんなどこか必死で、何か形として後世に残そうとしてたりして

そうやって人類が地球に存在してから、今日までずっと歴史が紡がれてきているということは、きっとすごく尊いことなんだろうなと、ふと感じたんです。

人類史の長さ、重さ
人の命の儚さ、尊さ


自分が人間である誇らしさ、みたいなものは生まれなかったけれども、純粋にここまで続いてきた年月・歴史にはグッとくるものがありました。


1000点以上の作品があるので見る方も中々体力が必要にはなってきますが、興味がある分野だけでもいいです。とりあえず流し見してみる、だけでも全然大丈夫です。

機会があれば、生きていれば、一度は是非訪れていただきたい場所だなと改めて思いました。


では最後に、今回一番印象に残った作品を紹介して終わろうと思います!!
この画は鮮やかさや淡さ・儚さが凄くて、キラキラ輝いているようでした…!

「ぶらんこ」
フラゴナール、ジャン・オノレ


(P.S.)ミセスファンのみなさん!
「バベルの塔」の複製も展示されていて、それはもうめちゃくちゃテンション上がりますよ!
こちらもぜひぜひ(*´꒳`*)

「バベルの塔」
ブリューゲル、ピーテル(父)


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