原田マハの空気感が好きすぎてかいた話
もうすぐ四年になるだろうか、ずいぶんと長く彼とは会っていない。高校を卒業してしばらくはLINEをすることはあったけど、彼は遠いどこかの大学に通い、対する私は親戚のツテで地元の小さな会社に就職し、そこで事務作業をやっている。互いにそこそこ忙しく、LINEのやり取りは一年もたたないうちに途絶えてしまった。
そんな彼のことをふと思い出したのは、昨日のことだった。
私はルーティーンのように会社に向かい、仕事をこなし、そして当たり前に帰路についた。少し早く仕事が終わったので、駅に