マガジンのカバー画像

祈りにも似た自己療養

21
書くことで、自分の輪郭を保とうとする私がいます。
運営しているクリエイター

2020年1月の記事一覧

そんなバカな、みたいな安心

2019年、師走に入った頃だと思う。 その年の4月に出会った、まだ知り合ってから1年も経たない友人と、寒い夜、おでん屋さんで泣いてた。 嘘みたいだけど、ほんとの話なんだよこれ。 泣きながら、 「わたし、あんたに会えて仲良くなれてすごく嬉しいんだよ」 って。バカなんじゃないの。いや、間違いなくバカなんだけど。まあもう少し、この戯言を聞いてやって下さい。 話は2016年に遡る。 高校1年生、出席番号順に座ったときの後ろ席の男の子と、私は仲良くなりたかった。細っこいからだの、頭の

瑞々しい感覚を忘れたくはないな、という話。

. 瑞々しい感覚を、忘れたくはないな、という話。 朝スキッと起きれた日があったこと、誰かと語らいながらゆっくりとあじわって食事をするということ、疲れた体を湯船に浸せるだけのこころの余裕、太陽が傾いていくだけの様を綺麗だと思えること、目配せの意味が分かった瞬間。 ―瑞々しさの尺度をどこに置くかは、その日のわたしの気分次第なんだけど。 乾いてない感覚をどこかに持っていたいな、と思う。(“持つ”というより、“見つける”の方が正しい気もする。)その感覚は近くにあっても、遠くにあるん