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ハットのすゝめ

この記事は、ジャグリングアドベントカレンダー2023 12日目の記事です。

はじめに

初めましての方は初めまして。タネと申します。
ハットをゆるゆると8年近く続けております。
その中で始め方がわからない、投げ銭入れにしか使っていないといった話をよく聞きましたので一度自分の知識をアウトプットしようと思い筆をとっております。
願わくばこの記事が少しでもハットジャグリングの発展に寄与できればと思います。

では本編まいりましょう

ハットのメリット・デメリット

まずはハットを数年やって感じたメリットデメリット

メリット

  • デザイン性
    「ハットってなんですか?」と聞かれて、「投げたり転がしたりする物」って答える人はほとんどいないんじゃないですかね?
    一目で帽子と分かる。というのはジャグリングを知らない人にも受け入れてもらいやすくメリットだったりします。
    また頭にかぶるという特性上オブジェクトとしてのサイズも必然的に大きくなりやすいので目立つというのもメリットです
    シルエットとしても真上から見ると円形ですが横から見ると半月状の形をしておりくぼみにものを入れられる等々意外と面白い形をしています。

  • コスパ
    (この記事で一番伝えたいことといっても過言ではない)
    「え、ハットって高いじゃないですか」という声をよく耳にします。
    ジャグリングハットは基本フェルト2-3枚を重ねて熱により成形されたフェルトハットが主です。
    職人の手作りである事もありどうしても一個一万円以上してしまいます。
    昨今の情勢も相まって値段はまだ上がっていきそうですし…
    とはいえジャグリングハットって結構丈夫で使い方を間違わなければ駄目になるってことはなかなかないんですよね。
    新しい色が欲しいとかで買い足すことはあっても、壊れてしまって使えないから買いなおさなければならないってなかなか無いので長期的に見たらコスパがかなり良いものだったりします。

デメリット

  • 初期投資が高い
    メリット記載の通り長期的には元は取れますがやはり初期投資が高いことはネックになります。

  • 天候変化に著しく弱い
    雨ニモマケル、風ニモマケル、雪ニモ夏ノ暑サニモマケル…かは努力次第ですが材質的に水気、湿気に驚くほど弱いです。また風を受ける面積が大きいので風にも滅茶苦茶に煽られます。
    そのため屋外で扱おうとすると風のない晴天の日じゃないとかなり気を使います。

メリットデメリットを話したところで続いて実際に始めるための話に移っていきましょう。
まずはどんなハットがあるかお話しします

メーカ

いくつか使ったことがあるメーカを紹介します。

Cholita Circus

日本ではナランハさんでの取り扱いがないため、ほかに比べると目につきにくいのですが筆者お勧めのメーカです
重さが程よいため手首への負担が少なく、ロール等もやりやすい。
カスタムオーダーでカラーバリエーションもアレンジしやすい。
在庫でサイズとカラーでちょうどいいのがある場合や、納品まで待てるなら正直これ一択です。
松屋商会さんが取り扱いを行っています。
(いつもお世話になってます。)

Juggle Dream

イギリスのメーカーさんで他に比べると多少安いです。
使用感も若干固い感じがしますが使えないほどではなくCholitaが手に入らない場合などはお勧めになります。


Andersen Nils Paul

ハットジャグラーのニルス・ポールさんが監修したハットです。(アンダーセンがメーカ名)
昔使っていましたがある時から中の形状補正用のプラスチックフレームが折れてハットから突き出して指を刺してきました。
それ以来新しいのは買ってないです。
ナランハでの取り扱いがあるので手に入りやすいのがメリット。

ナランハ

ナランハですがプレミアムハットというオリジナルのハットも作っています。
日本人に合わせたとのことでクラウンが低めに設計されています。
その影響で傾きも緩いためロール系統が他に比べるとやり難く見た目がよほど気に入った場合などを除きハット初心者にはおすすめしません。


ハットの始め方

STEP1:ハットのサイズを決める。

まずは頭のサイズを測りましょう。
測る際は次の位置を巻き尺が通過するようにしてください。
 前頭部:髪の生え際。
 側頭部:耳より少し高い位置
 後頭部:少し出っ張った部分の少し下。
ここで測ったサイズそのままだとピッタリすぎて技がやりにくいので+1㎝~2㎝したものが推奨のサイズとなります。

STEP2:形状を決める

続いて形状を決めましょう。
残念ながら私は最初に紹介するボウラーハットしか扱ったことが無いのでそれぞれの向き不向きや使用感はお伝え出来ませんが代わりにちょっとした雑学を入れてお茶を濁してます。

  • ボウラーハット(ダービーハット)
    帽子の山(クラウン)が丸くツバ(ブリム)が丸まったハットになります。
    ロールもトスもやりやすく迷ったらこれにしたら間違いがないのではないかと個人的には思います。
    名称由来としては発案者であるロンドンの帽子職人William Bowlerさんの名前からとられています。
    ダービーハットは米国での呼び方なのですが先述のcholitaなどメーカによってはシルエットが真円に近いものをボウラー、楕円のものをダービーと形状によって呼び分けていたりします。

  • シリンダーハット(シルクハット・トップハット)
    帽子の山(クラウン)のサイドが高くトップが平らで円筒(シリンダー)状になっているハットです。
    日本では形状を指してシルクハットと呼ばれたりしますが、本来は表面に絹を使っていないとシルクハットとはいえず、単に形を示す際はトップハットと呼ばれたりします。
    正装だった名残でステージマジシャンの方が被ってるイメージのほうが強いかもしれません。

  • ポークパイハット
    トップが低く平らな円筒形をしたハットです。
    トップが低いのでトスなどの際に空中で衝突しにくそうです。
    由来は中世イギリスの伝統料理の豚肉パイに形状が似ているかららしいです

ハットが届いたら

さあ!あとは思うがままにジャグリングするだけです。
…とぶん投げても無責任だと思うのでJJF2023でWSを行った際の内容をベースに書いた記事を貼っておきます。
https://note.com/noon12/n/n22fe969d1125

メンテナンスについて

ハットのメンテナンスについては私は気になる汚れの場合、通常のフェルトハットに倣い固く絞った布で気になる汚れをたたいて浮かせた後、乾いたタオルを当てて水気を取り、陰干しを行ってます。
洗濯機はNGです。聞いた話ではバラバラの目も当てられない状態になるらしいです。
またドライヤーも熱でハットが変形する可能性があるためNGです。

とはいえジャグリング道具なので汚れに神経質になってもしょうがないのである程度割り切りが大事になります。

終わりに

不明点等ありましたらコメントかSNS等で聞いてください。
増えろ!ハットジャグラー!

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