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カロクリサイクル「記録から表現をつくる」2023 ③レポート

7月にはじまった「記録から表現をつくる」もついに最終日をむかえました。

参加者それぞれの気になっているテーマ・記録からつくった表現を発表して、話し合います。

これまでのワークショップについてはこちらから

「記録から表現をつくる」は、2回のワークショップを経たのちに、個人それぞれの関心から、表現をつくるワークショップです。ワークショップと発表日の間には、相談日を設けて、ファシリテーターやNOOKのメンバーとそれぞれが進捗状況を確認したり、悩みを話しながら制作を進めていきました。


相談会のようす
相談会のようす

相談会はStudio04現地とオンラインを併用して行いました。現地に集まった参加者同士でそれぞれのテーマについて話す姿や、瀬尾さんたちが昨年度のワークショップの発表日の様子について、参加者に共有している姿が印象的でした。

その際に瀬尾さんが参加者にいちばん伝えていたことは、「完成された作品でなくていい」ということです。昨年度の様子を共有し、今年度の参加者が抱いている“表現をつくること”に対するハードルを下げていきます。

さて、そのようなプロセスを経て迎えた発表日では、哲学対話、家、関東大震災、祖母、たい焼き屋さん、新潟水俣病、日記などなど、、、、、、幅広いテーマで各々がリサーチしてきた内容と、それをもとにつくった個性豊かな表現が共有されました。

振り返り
(発表日の写真はすべて撮影:森田具海)


発表後の振り返りでは、参加者からワークショップの感想として、「締め切りがあって良かった」という声や「発表の際に、表現を受け止める場としての安全性があった」という声などがあがりました。記録するという行為や、記録を読み解くとく際の姿勢は、良き観客として表現を受け止めることと似ているのかもしれません。

また、美術系大学に通う大学生からは、「大学の講評以外で作品や表現について話し合う場所ができてよかった」という声も。

バックグラウンドの異なるさまざまな参加者と、記録を読み解き、記録してきた人たちの話を聞き、お互いの表現を受け止め合う時間と場所が持てたことは、一人一人にとっても大切な経験となりました。

「記録から表現をつくる」は今年度の参加者有志、および昨年度の有志とともに、年明けに展覧会をStudio04にて開催します。
(昨年度の様子はこちらから)

会期は、2024年2月6日(火)から3月9日(土)まで。開室日時は、毎週火・金・土曜。火曜、金曜は13:00~20:00、土曜日は11:00~18:00の開室です。

今回、発表した作品・プロジェクトのその先や、参加者が現在気になっていることなど、ジャンルもさまざまな作品たちが展示されています!!!
詳細はこちらから👇

この機会にお見逃しなく!


レポート:櫻井莉菜(アートマネージャー)


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