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The Smiths個人的おすすめ曲その3

イギリス、マンチェスター出身で

モリッシー (ボーカル)
ジョニー・マー (ギター)
アンディ・ルーク (ベース)
マイク・ジョイス (ドラム)


から成る4人組バンド、「The Smiths」の公式アルバム4枚とコンピレーション・アルバム1枚から、個人的な好みだけで選んだおすすめ曲を紹介していきたいと思います。

(注意:本記事は楽曲の解説をするものではありません。)

今回は(事実上の)セカンドアルバムの「Hatful of Hollow」から紹介していきます。

ーーーーーーーーーーーーーー紹介する前に補足ーーーーーーーーーーーー

Hatful of Hollowは媒体によってセカンドアルバムやコンピレーション・アルバムと呼ばれ方が変わることがあります、個人的には"Hatful of Hollow"はコンピレーション・アルバムだと思ってます。

このアルバムはすでに発売されていたシングル曲と、ファーストアルバムに収録されていた曲のスタジオセッションバージョンで構成されてるアルバムだったんです。(なのでファーストから半年くらいでリリースされてます)


William, It Was Really Nothing

まずはアルバム1曲目のこの曲、公式のスタジオアルバムに収録されていないシングルです。
軽快なメロディで2分11秒という非常に短い曲、サビの部分はモリッシーの持ち味炸裂という感じでスミスファンには堪らない一曲ですね。

タイトルを和訳すると「ウィリアム、なんてこと無いじゃないか」、歌っている内容は「ウィリアムという男に対するメッセージ」というものです。

余談:この曲もモリッシーがホモ(もしくはバイ)と言われる原因の一曲、ただ2分ちょっととは思えないくらい印象に残るメロディの曲で歌声と本当にマッチしてるように感じられるいい曲。

What Difference Does It Make? (John Peel Session 18/05/83)

個人的おすすめ曲その2でも取り上げた曲で、このアルバムでは2番目になる曲のJohn Peel Session版です。


1stに収録されている物と比べると少し音の重厚感が無いような気がしますが、その分演奏の荒々しさが目立っていてかっこよくなっていますね。 あとアウトロの長さも変わってたりします。

This Charming Man (John Peel Session 14/09/83)

個人的おすすめ曲その1でも取り上げた曲で、このアルバムでは4番目になる曲です、再びJohn Peel Sessionから。

これは是非他の「This Charming Man」同士で聴き比べてほしいのですが明らかに軽快になっています、イントロを聴いただけでバージョン違いがわかるので簡単にわかります。個人的にはこっちのほうがちょっと好きかも

How Soon Is Now?

5番目に収録されている曲です、この曲はもともと、最初に紹介した「William, It Was Really Nothing」のB面に収録されている曲でしたが後にシングルのA面として再びリリースされました。
スミスで最も有名な曲の一つでファン人気のとても高い曲です。一度聴いたら忘れられないようなギターのサウンドから始まり左右に動く音がたまりませんね、モリッシーの恨みつらみを語るような歌い方も曲に非常にマッチしています。

タイトルを和訳すると「”今に”っていつ?」、歌っている内容は「自己嫌悪とそれに対する励ましへの非難」というものです。

余談:この曲も本来シングルのみだったのだが「hatful of hollow」の次に発売された「Meat Is Murder」のアメリカ盤では追加収録されたりといろいろややこしい経緯をたどっている、それだけ人気の曲という証拠(?)

Heaven Knows I'm Miserable Now

9番目に収録されている曲でこれもシングルのA面曲で、オリジナルアルバムには未収録です。きれいなギターが印象的で曲自体もゆったりとしつつ爽やか、個人的には最も好きな曲の一つです。 この辺の曲でモリッシーの歌声に耐えられなければSmithsは聴き続けられないと思います。

タイトルを和訳すると「神様は僕がいま惨めなのを知っている」、歌っている内容は「自分の人生はとても悲惨だ」というものです。

余談:この曲は歌詞も含めて面白い曲、嫌々仕事をしてる若者の気持ちをつらつら歌ってる。 なんでこの曲がアルバムに入らなかったのか理解できないくらい好きな曲。
相対性理論の「夏の黄金比」という曲のイントロがこれとそっくりらしい

This Night Has Opened My Eyes(John Peel session, 9/14/83)

10番目に収録されている曲です、退廃的な雰囲気の始まりで終始暗いまま進んでいく印象のある曲、ダウナーな気分のときにぴったりだと思います。

タイトルを和訳すると「この夜は(私を)目覚めさせた」、歌っている内容は「子供を捨てた(生まれた子を殺した?)ことについて」というものです。

余談:この曲はどのシングルやアルバムにも収録されていなかったのでこのアルバムが初収録の曲


Reel Around the Fountain (John Peel Session 18/05/83)

再び個人的おすすめ曲その1でも取り上げた曲で、15番目になる曲です、演奏もまたJohn Peel Sessionからです。
これもオリジナルからかなり変わってますね、曲のキーにテンポに変わってるのでライブ感が大幅に増してます。

余談:自分の好みでは1stアルバムに収録されているバージョンの方が好き、ただこっちはこっちでまた違ったあっさりした味わいがあるのでたまに聴きたくなる。


Please, Please, Please, Let Me Get What I Want

アルバム最後に収録されている曲です、2分未満の超短い曲。
アウトロ部分がいかにもこれから盛り上がっていきそうなだけにもっと聴きたくなってしまう曲ですね、短いから故に儚い系メロディが印象に残るのか、名曲です。

タイトルを和訳すると「頼むから欲しい物を手に入れさせて」、歌っている内容は「お願いだから欲しい物を手に入れさせて」というものです。

余談:スミスで一番短い曲、ただ他の曲で2分3秒の曲があったりするので別格に短い!とかそういうわけでもない。

以上、(セカンド)コンピレーション・アルバム「Hatful of Hollow」からのおすすめ曲でした

全16曲中半分ほどの紹介となりました、「William, It Was Really Nothing」「This Charming Man」「How Soon Is Now?」が入っている辺りとてもいいアルバムですね。

ファーストアルバムに入ってるものは紹介してなかったりもするのでいいなと思ったら「Hatful of Hollow」も通しで聴いてみてください。

次回は本当のセカンドアルバム「Meat Is Murder」から紹介していきたいと思います、よろしくおねがいします。


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