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ムーブ上達の弊害

クライミングには様々なムーブがあり、多様なムーブを組み合わせて岩を登ります。ヒールフックやキョンなどの頻出ムーブから、フィギュア4やニーバーなどの珍しいものまで多岐に渡ります。
最近ムーブについて考えたことがあるので記録します。

ムーブとは

ムーブは、クライミングの体の動かし方のことです。ダイアゴナルのバランスも、キョンやヒールフックなどもムーブとして扱われるようです。
自分としては、ダイアゴナルは3点支持と同様、クライミングの基本セオリーに近いものだと思うため、今回の話ではムーブとして扱いません。
私が今回考えたのは、フック系、キョン、ニーバーなどのムーブです。

ムーブに依存している‥?

 私は保持力に自信があるクライマーではないので、よく「自分は足や体勢で誤魔化して登っている」「持ったふり」などと話してきたのですが、謙遜ではなく本当にそうだと思っています。インドアでは想定の動きではなくとも、他のムーブで解決し、自分の保持力以上の課題を完登したり、岩ではムーブが上手くハマる課題を短時間で修正して登ったりしてきました。ムーブは自分にとって、登るための唯一の方法で、「楽に登る方法」ではなくなっているなと。もう少し噛み砕くと、ダイアゴナルだけで登れる課題でヒールフックを使ってしまう、など無駄にムーブを当てはめようとしてしまっているのです。

 ムーブを使うことが悪いと思っているわけではなく、普段からムーブに依存していることで地力の弱さと向き合えていないことが問題だと思っています。靴を変えてヒールフックの場所を修正して、ムーブの精度が多少向上しても、本質的には強くなっていないと思うわけです。
保持は?柔軟性は?引き付け力は?といった土台のところを疎かにしたままグレードを上げることに固執してしまってはいけないなと‥

ムーブで解決することも、クライミングの楽しさだと思いますし、

これから

土台の力を伸ばすこと、フォーム・ムーブの精度を高めること、この2つを別々にトレーニングするようにプランを組み立てて取り組んでみます。

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