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この自宅待機期間で明らかに増えているものが二つ。
自由な時間と体重である。
元々食べることは好きで、前日の夜から「明日の昼ごはん何食べよう」などと考えている人間なので、自由な時間が増えればそれだけ食事のことを考える時間が増える。
そして暇だから食べるという感覚を持って産まれた生粋でぶなのでそれが体重の変動にも直結する。
の割には普通の体型を維持しているあたり褒めて欲しい。えらい。

本題に戻る。
今回読んだ本は

森下典子『こいしいたべもの』

である。
題名からしてわかるようにこの本は作者とたべもの、そしてそれに付随する記憶に関してのエッセイである。
そんな食事に関するエッセイであるが、この本には作者による挿絵があり、文章だけでなく、絵まで食欲を刺激してくるので、これを深夜に読むことはオススメしない。

実際に記憶がどうやって構成されていくのかは知らないけれど、五感が機能して脳に刷り込まれていくと思っているので、それら全てをフル活用させて行う唯一の行為といっても過言ではない、「たべる」または「たべもの」は記憶と赤い糸で結ばれているはずである。
そんな持論を作者とは分かり合えそうな気がした。
そしてそれに付随して場所や人、季節や天気も記憶されていくのだな、と感じた。

あとがきで、

日本は今もまだ豊かで平和な国に変わりなく、二〇二〇年には、再び東京オリンピックがやってきます。
(ずっとこのまま平和が続いて欲しい…)
そう思うのは、穏やかな日々が、もしかすると終わりに近づいているのではないかっという不安を感じるからです。

とあった。
この状況でこれを読んだことに少しドキッっとした。
毎日おいしいものを満足ゆくまで食べ、のうのうと生きていられるのもいつまでかわからないな。と
まだまだ全然自覚はないけれど着々とそれが近づいているなと感じる。
そんな状況でもこうしてごはんのことばかり考えて生きている。
でも、日々がずっと続けばいいなと本気で思っている。
当たり前も日常も大切だ。本当に


読書感想文って何書いていいかわかんないなってことが今回改めてわかった気がします。難しいです。これからもう少しうまくかけるようになってく予定。
コロッケパンが食べたくなったのでセブンで買ってきます。

おわり
(ちなみに2020年4月27日から眠っていた下書きである)

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