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まるで呼吸をするように旅をしていた

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主に旅の話。
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#まるで呼吸をするように旅をしていた

ふうわり漂い癒す、君はくらげ(トルコ・カッパドキア)

気球はくらげに似てるなあ。 気づけば、ポツリ言葉になった独り言が空気に溶けていった。 …

生かされてるじゃなくて生きてるって思いたい

もうすぐまた少しだけ長い旅にでる。 5月に日本に帰国して約3ヶ月、今回は国内にとどまってい…

叶うものならこのまま私も一緒に溶け込んでしまいたかったよ

くるり空が逆立ちをして、思わず手を離して。本当に海に落っこちてきてしまったのかもしれない…

来世は鳥か雲に生まれたい

普段は見上げるものなのに。この瞬間は、こうして対等な目線で、視線を交わすことができるのだ…

#56 穏やかな鮮やかさに酔いしれて【ネパール・カトマンズ】

「この街好きだ」とか「この人好きだ」の直感は、何故だか外れない。 きっとそれは、言葉では…

#55 おじゃまします、旗の揺らめく街【ネパール・カトマンズ】

人生を楽しむ為のポイントは、自分が自身に、どれくらいワクワクできるかで決まると思っている…

膨らみすぎた期待と横たわった現実の隙間で【ネパール・カトマンズ】

「なぜそんなに旅が好きなのか」の質問には、いつも頭を悩ませる。 それは、旅が好きだと思ったことが、多分1度もないからだ。 マグロが止まってしまうと死んでしまうのと同じように、どちらかというと私にとって「移動すること」は呼吸するのと同じ感覚で、一箇所にジッとしていると心が、死んでいく気がする。 黒い塊に侵食されていくあの感じは、今も言葉にできない。 あの感覚から私を救い出してくれたのが、旅だったのだ。 そんな事を、久々の旅はゆっくりゆっくり、教えてくれる。  ダハニとトニ

愛しいタイに、さよならを告げて【バンコクからインドへ】

「のぞみ、もう行くの?良い旅をね」 すらりと背の高いエマが、にっこり笑って握手を求める。…

徐々に染み込んでいく旅の匂いに酔いしれながら【タイ・バンコク】

タクシーの中から、オレンジ色に染まっていく街を見あげる。途端、心の奥から名前も知らない、…

寒い機内と、鈍った旅の感覚と【日本からバンコクへ】

汗をダラダラとかく。 冬のあいだ、縮こまっていた自分が、やっと冬眠から目覚めて、溶けてい…

この体をつくる全細胞が多分今日に、全力で恋してた

*この記事はg.o.a.tで執筆している記事の転載です* * 19歳の頃。 なじめない教室で、窓の外…