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あなたはどんな性質?何をしたらよいだろう。

こんにちは。はたけなかです。


昨日は「あなたは何タイプ?東洋医学体質診断」をテーマに東洋医学の視点から見た体質チェック書かせていただきました。



まだ、チェックリストをしていない方は先にそちらをして自分が何タイプかを知ってから読んでいただいた方が頭に入りやすいと思います。


さて、昨日はそれぞれのタイプについてザックリとしか説明していないので、
今日は詳しくどんな体質でどんな過ごし方が合っているのかをお伝えしていきます。

まずは、東洋医学の用語について説明します。

【気】
身体を巡るエネルギーであり、「陽」の性質をもつ。
主な働きとしては
・生理物質を輸送する
・身体を暖める
・外邪(身体に悪影響を与えるもの)から身を守る
・体液が漏れ出るのを防ぐ
・血、津液の巡りをリード、また血、津液に変化する
・身体の様々な部分を滋養する


【血】
血液のことであり、身体を滋養する。「陰」の性質をもつ。
主な働きとしては、
・各組織を活性化


【津液】
血以外の分泌物や体液(例:汗、唾液、涙、鼻水、関節の滑液、髄液等)。「陰」の性質を持つ。
主な働きとしては
・身体を潤す
・身体を滋養する


これを踏まえた上で


<東洋医学の6タイプ>

1.気血両虚
2.食積痰湿
3.肝陽亢進
4.気滞うっ血
5.陰虚
6.陽虚


1.気血両虚

これは、気も血も虚、乏しくなっている状態。


過労や病後、加齢などにより
エネルギーが減少、身体も滋養できなくなっておりパワーダウン。


ちょっと動いただけで疲れ易かったり
臓腑も滋養できていないので、胃下垂や慢性胃炎などの症状を引き起こしやすいです。
気の作用である「漏れ出ないように防ぐ」働きも落ちている為、何もしていないのに汗をかく場合もあります。


養生↓
・「気」を補うために朝のお散歩がお勧め。ただし、歩き過ぎないように30~40分くらいがよいです。
・夜は11時までに寝るように。「血」を補うため。
・消化力が弱いため、高カロリーや食物繊維の多いもの、香辛料は胃腸の負担になるので控えめに。
・長風呂は気・津液を奪ってしまうので控えめに


2.食積痰湿


字のごとく、胃腸に未消化の食べ物が積もっている状態。
暴飲暴食、日ごろの食べ過ぎ飲み過ぎによるもの。
それにより、
「痰」や余分な水分である「湿」などの老廃物が体内に滞ってしまっています。

そうした老廃物が溜まることによって、
気血の巡りを悪くさせ、胃もたれ、お腹の張り、便秘の症状が現れやすくなります。
また、津液の働きである「潤す」作用が低下するため、身体に熱がこもりやすい。


養生↓
・身体の老廃物や余分な水分や痰を取り除き「身体」を大掃除。
消化しやすいものを毎日少量ずつ食べる。ベストは精進料理。
・熱がこもりやすいので香辛料などは控えめに。
・適度な運動
・痰湿が生じる原因として「脂厚甘味」(しこうかんみ)の過度があります。
 文字から想像していただけるかと思いますが、
 1、脂っこいもの 2、味の濃いもの 3、甘いもの 
 痰湿を生じさせるので、食積痰湿タイプ以外の方でも
 身体がむくみやすい、重だるいという方は「脂厚甘味」を控えると身体の重だるさが軽減しやすいです。


3.肝陽亢進


東洋医学の考えでは「気」が身体全体を巡っている状態が良い状態とされます。そして、この「気」の巡りを調節しているのが「肝」。
「肝」はストレスなどを緩衝する働きがあるのですが、過度なストレスや怒りすぎ、過労などで、肝に熱がこもり興奮状態に。怒りすぎは身体のこもった余分な熱がこもり、身体を傷付けてしまいます。(機能低下という意味で)

そして、「肝」の働きである「気」を巡らす働きが低下し常に気が上に上っている状態。よって、いつもイライラして怒りっぽく、顔が赤くなります。

臓腑を滋養する気血の巡りが悪くなるため、便秘や下痢を繰り返します。


養生↓
・リラックス。散歩や趣味をして気分転換。
・高カロリーのものは、香辛料が使っている食事はこもった熱を高めてしまうので控えめに。精進料理や小食がベスト。
・「酸味」の食べ物は、気血の巡りをよくするので毎日少しずつ摂るとよいです。


4.気滞うっ血


字のごとく、気が滞り、血の巡り悪い状態。気は血の流れをサポートするので、気が滞ると血の巡りも悪くなります。そして、血の巡りが悪くなると気の巡りも悪くなるので、もう悪循環です。

性質として、繊細で神経質、気持ちが不安定、クヨクヨしやすい傾向にあります。

気の滞りは、イライラ、胸や脇の張り、腹痛や食欲不振、お腹の張り、偏頭痛、を引き起こします。
血の巡りが悪い「うっ血」は、肌や爪が荒れる、あちこちが針を刺すように痛い、生理不順、生理痛、手足の冷えを引き起こします。


養生↓
・ストレス発散。気の巡りをよくする。散歩等環境を変えてあげるのも良いです。
・少しのお酒やお風呂。気血の流れをよくするため。
・軽い運動。血の巡りをよくする。


5.陰虚


人の身体は「陰」と「陽」からなり、本来この「陰陽」は変化しながらバランスをとっています。ですが、汗のかき過ぎ、長期間の睡眠不足、心労により「陰」が消耗すると「陰陽」のバランスが崩れ、相対的に「陽」が大きくなります。

「陰」には津液が含まれており、これが消耗すると体を潤す作用が低下。よって、口が乾き、皮膚がカサカサ、手足のほてり。また、相対的に「陽」が大きくなっているため、微熱がでやすく、気が昇りやすいことから、精神不安、よくしゃべる、イライラ、不眠、眠りが浅い方が多いです。悲観的でマイナス思考の傾向もあります。


養生↓
・夜10時までに寝て朝6時に起きる。規則正しい生活で「陰」を補う。(時間はかかる為長期的に)
・楽しい話をする、お笑いを見るなど悲観的にならないようにする。
・胃腸の粘膜も潤わず丈夫ではないため、香辛料は控えめに。


6.陽虚


身体を温める力が低下。全身の冷え、身体が冷えて重く痛む。舌が真っ白。胃腸の働きも悪いため食欲不振。夏でも寒い。トイレが近い。


養生↓
・散歩。「陽」の気が高まり、血行もよくなる。
・冷たい食べ物を控え、温かい食事をとる。
・胃腸が弱いため、高カロリー、食物繊維の多いものは控える。
・「陽虚」の方は腎の機能が弱い方が多く、腎機能が悪くなるとたんぱく質や利尿作用のあるものは控えた方がよいです。
・短時間のお風呂。長風呂は汗とともに「陽気」を奪われてしまうため10〜15分程度が良いです。


以上、体質別の詳細と養生法でした。
これが全てではないですが、ちょっと頭の片隅に入れて置くと
身体の調子が良くなるヒントになるかと。


個人的な体感として
身体が重だるいときは(湿が溜まっている感じのとき)
「脂厚甘味」を控えると
身体の調子がよくなります。


これだけでも、参考にしてみてください。


ここまでお読みくださりありがとうございました😁

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