デイヴ・ザ・ダイバーを途中までプレイしての感想【愚痴あり】

ちょっと久々にゲームレビューでもしたくなって筆をとりました。
今回語るのは数か月前から巷で話題のタイトル、「デイヴ・ザ・ダイバー」
最近switch版も出たので自分もやり始めました。
まだ途中(深海の次のエリアで装備強化とかしたくて足踏み中)なのですが、色々とお勧めしたい所や合う人・合わない人とかが見えて来たので、そういうのを話せれば、という感じです。というか自分はぶっちゃけ合わないよりかもしれん、と思ってるので、どういう人が向くのか、どういう人が向かないのか、ってのを話したいなと。
軽くですがシステム的なネタバレと、微小ながらストーリーのネタバレ含むのでご注意を。

このゲームのやることは単純、海に潜って魚を取って、その魚を使って寿司を作ってもらって接客して、ということの繰り返しです。
基本的には
・昼の漁パート
・夜の寿司接客パート
って感じで分かれます。それぞれでやることも徐々に拡充されて行ってその二つが相互にリンクする感じですね。
例えば寿司で稼いだお金で潜れる海域が増える、増えた先の魚は今の装備だと手ごわくて狩りづらいから寿司パートでお金を稼いで装備を整える、整えた装備で魚を狩ってさらにお金に変えて装備を整えて……
と、ぐるぐるサイクルします。

そう、こんな感じのゲームで両輪を回していくのか、と自分もやる前は思ってました。
でも実際蓋を開けてみると、このゲーム、やることがクソ多いんですよね。
まず漁、これにはダイビング道具の強化と武器の強化が必要です。
ダイビング道具の強化は金を払えばできます、なのでお金の使いどころはここ!と言いたいのですが、そういうわけではありません。なのでどのタイミングでここに金使うかが重要になります。
武器の強化は必須、というわけではありませんが、サメなどに襲われるとかなりぐだつくのでしておいた方が無難です、その分生存率が上がります。
で、これを作るには各種魚類を倒した時に得られる体のパーツが必要です、歯とか背びれとか。
こっちの要素は物語を進めるごとに増えて、かつそれを活用しないと詰む、ということがないので割と快適に進めやすいです。勿論装備をランクアップさせたり、武器を作ったりしないと進めづらくはなりますが、それは仕方なし、と比較的割り切れます。

それで寿司パート、個人的にはこっちの負荷が結構デカいです。正確に言えばそれに付随する要素というべきか。
寿司パートでは寿司をお客様にお出しするのですが、その他にお茶を入れる・帰った後は片づけをする、という動作が求められます。更にストーリーを進めるとビール注ぎとカクテル注ぎが出てきます、この操作がまぁまぁ難しい。しかもこれをスムーズに注がないと客が怒って帰っちゃう。お金を貰える要素ではあるんですが、ぶっちゃけチップとしては割とはした金なのでそんなもん要らんので寿司を食え、という気持ちになる。寿司の方がずっと高いので。
しかもお茶やらビールやらカクテルやら注文する客が大量に出てくると捌ききれなくて、或いは注文の最中に片付けなんぞしてる暇は無くて、そうなるとそういう客は怒って店の評価を下げる。そのせいでメニュー開発に必要なリソースを5得られるところ4とか3になってしまう。だからお茶くみやビール入れ、片づけをこなすスタッフを必ず配備する必要が出てくる。
これが個人的な不満点の一つです。勝手にストーリー上で増える要素でめんどくさくなる仕様、要りますかね。せめてお茶とビールだけ、寧ろお茶だけにして、カクテルは抜きにして欲しい。というかあそこら辺の設定はこっちでカスタマイズさせてほしい、ストーリーが進むにつれて厄介な要素が増えるのはこの手のゲームの常ですが、経営ゲームなら少しカスタマイズさせてくれ。もしくは店の経営時間外にビールやカクテルを作る練習をさせてほしい。ビール、何回やっても感覚が全くつかめない。カクテルもスムーズには程遠い作り方で、それを実践でこなして失敗して評価下げられると割かし萎えてしまう。
スタッフが二人しか配備できない都合上、片付け要員・お茶くみ要員みたいな組み合わせになりがちで(一人のスタッフだけに任せるとマンパワーが不足するので)、そのせいでスキルにそれが含まれてない子を活かせない。のちに支店の要素が出るのでそういう子はそっちに流せ、ってコンセプトなんでしょうけど、スタッフをある程度好きな子で揃えたいと思ってたのになぁ、ってなった。まぁでもこれはカイロ系のゲームでもありがちなので仕方なしですね。でもスタッフもうちょい増やしたかった。支店はマネージャーと合わせて5人配置できるんだからもう一人くらい本店も無理なんすかね。バンチョ居るから無理なのか?

で、ここまでは前座で個人的に言いたいことは他にあります。
このゲーム、漁と寿司を作る、この両輪を回すゲームだと思ってたんですが、その他に色々とパーツがくっついてくるんですよね。
それが養殖と農場、魚人の村です。あとgyaoとかマリンカとか。

養殖はその名の通り魚を捕まえると確率で卵をゲットできるので、それを元に魚を繁殖させて寿司屋に流す、というシステムです。これに関しては割と不満はそこまで多くない。あるとすれば毎朝毎朝わざわざ訪れなくとも勝手に寿司屋に魚を流してくれ、ってことですが、これは売る場合もあるので仕方なし。
一つ不満があるとすれば、武器作成と養殖で向かうベクトルが逆のことですね。武器作成に必要な素材は殺してはぎ取る必要がありますが、養殖は活かして送る必要がある。その為に同じ魚類を二回も三回も相手にするのが若干だるい。あとレア魚は卵ゲットできないと延々と料理の素材が揃わなくて少し焦れることあり。あとアイテム運でゲットできないとかもよくある、タカアシガニと深海の魚、あのツートップは網ないと捕まらないのほんとうに……ってなる。というかあの自動網、デイヴの方で作らせるなりなんなりさせてほしい、毎回コブラの店売りがあるかどうかにかかってるのがね。

それで個人的にデイヴ・ザ・ダイバーにいる?ってなった一番の要素が農場。やることは毎朝、下手すると毎昼・毎晩も来て、雑草抜いて、種まいて、水やって、というルーティン。船での移動がswitchだと十秒くらいかかるので、このために毎回毎回出向くのが本当にめんどくさい。しかも鶏の卵も毎朝回収に来ないといけない、保管には二万近い機械が必要、という仕様。朝ふらっと漁に出て夜は寿司屋経営して、って要素にこれが挟まってくるのが心底めんどい。googleで調べると割と検索トップに来るレビューで、すし屋と漁の要素が分かれてないか?という指摘がありましたが、個人的にはこの農場の要素が一番浮いてると思う。漁も寿司屋もどっちもやりたいのでこのゲームを購入しましたが、農場の要素は全く求めてなかったので。でもこれ、ちゃんと毎日いかないと収量がどんどん落ち込むので行かざるを得ない。
このゲーム全体に言えることなんですが、やってプラスではなく、やらないでマイナス、の要素が目に付くんですよね。茶やカクテル然り、この経営然り。野菜ってこのゲームだと割と上位の料理に頻発して用いられるので、そこを人質にされてるみたいで凄くいやな気分がありました。
で、ここまで読んでやってる人なら思うこと、一つあるでしょう。農場は手伝ってもらえば自動化できるやん、と。でも、そこも個人的に引っかかっている部分の一つで。何で最初から自動化させてくれないの?ってなりました。だって農園の要素って見るからに面倒で省きたいと思うでしょう、と。ぼちぼち進めないとこの要素でないの、マジで意味わからん。しかもこのお手伝い、お金かかるんですよね。さっきの卵保存機械の時にも思いましたけど、不便を無くすのにお金をかけるって構造、この手のゲームにしばしばありますが、ちょっと納得感薄い。
話によるとこの自動化要素、最近までなかったらしいです。このゲームを作った人はコミュニティからの意見の吸い上げを行っているようで、恐らくそこでそういうフィードバックがあったんだろうな、と思いました。本当に追加された後で助かった、この手のゲームのこの要素、自分が辞めがちな理由のトップに入るので。

あと、魚人の村の農園もちょいと面倒なんすよね。鏡で渡って取りに行く必要があって、上の海に用事がある時は行きにくい。でも些末ですね。個人的に使うたびに少しもやるのは移動手段です、一回一回7ベイ引かれるの、どうにかならんかなぁって思う、屋内入ると切れるのもけち臭い。はした金っちゃはした金なんですが、塵つもですし。でもここら辺は進行すると通貨の稼ぎやすさも変わるんですかね。ここから先に期待したい。

あとgyao、あれ要ります?スマホから通知がすっ飛んできて見て、掃除して、電気消して、ってやるのめんどかった。通知オフにできるからして無視すればええやん、と思うかもですが、見てない所で酷い目に遭ってたら少し嫌な気持ちになるので、きっちり10日間世話をして老衰で死んだのを見届けて転生させずに放置してます。

あと支店の要素もありますが、あれは個人的にかなり好き。というのも砲身だけ決めたら後は丸投げできるので。今は養殖の素材大体向こうに流して、適当に高価なもの握ってもらってます。これも最効率化しようとしたら面倒なんだろうけどやる気はしない。

総括すると、漁と寿司に専念したいのにサブの要素が気にかかって、少し集中しづらいゲームって印象ですね。わき道を楽しめる人なら大いに楽しめると思います、一方でそういうの苦手な人は向きません。自分は比較的向いてない寄りなので、ちょいちょい上に書いたような不満を覚えながらプレイしてます。よく他ゲームでもサブミッション消化に奔走して、多すぎるんだよなぁ……って文句言うことがあるので。
それでも続けられてるのは、このゲームに面白みがあるからですね。あと海を何も考えずに泳ぎながら魚を捕まえて素材集めてくのは結構リラックスになる。これぼーっとやって、眠るのが最近の日課になってます。
あれこれものぐさをつけましたが、自分も数十時間プレイする程度にはハマってます。体験版も確かあったので、気になったらやってみてはいかがでしょうか。

ということで今回はこの辺で。


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