Twilight survivors-可愛い、安い、楽しい、ヴァンサバ風ゲーム


前置き

久々にゲーム紹介をば。

今回紹介するのはこちらのゲーム、”Twilight survivors”です。現在Switchで販売中、Steamでも発売予定(もう発売したかも)なゲームになります。タイトルから分かるように、ヴァンサバ風ゲームですので、比較をしつつお話しできればと。(本家ヴァンサバも好きです、向こうを下げる意図はないことをご了承ください)

その前に値段について、こちらのゲームなんと240円です。滅茶苦茶安い。どれくらい安いかというと、スイカゲームと同価格です。vampire survivorですらワンコインの破格ゲームですがその半分というのだから恐ろしい。ボリューム面などはヴァンサバに軍配が上がりますが、その分こちらの方がライトだ、という言いかえも出来る感じですね。

で、このゲームの特徴として紹介ページでも述べられているのは、キャラが可愛いことです。キャラ選択及びダメージボイス程度ではありますが声がついており、イラストもアニメチックな感じで結構可愛らしいです。舞台はファンタジー、敵もスライムとかゴブリンとか見慣れた連中が多く、割ととっつきやすいゲームに仕上がっている印象。そのイラストに合わせて武器のエフェクトも美麗なモノが多く、かなり派手で目にも楽しいですね。それでいてswitch版の本家ヴァンサバでありがちな重すぎてカクカク、ということが比較的少ないのも推せるポイントの一つ。

ヴァンサバとの共通点

こちらを書き添えるのを忘れたので、ここに差し挟んでおきます。
ヴァンサバライクゲームと言えば敵がわらわらと出て、そいつらを倒すと経験値が落ち、それを取得してレベルアップしたのち出てきた武器や装備を限られた枠内で選び、特定武器と装備の組み合わせで武器が進化する、みたいなゲームです。毎回レベルは1からスタート、武器や装備もすべて失う、という部分はローグライトです。
それでいてその周回で得たお金をステータス強化にも使えるので、ローグライトが苦手な人にでもとっつきやすいゲームシステムになっています。
こちらのゲームもこういったシステムは基本的に一緒です。が、幾つか違うポイントもあります。

じゃあ改めて、何が違うんだ、という話をしていきます。

1.操作性

一つ目、操作が異なります。
ヴァンサバは移動のみ、という非常に単純かつ明快なゲーム設計が話題を呼びました。本作はそこに攻撃方向の指定とダッシュ機能が追加されています。
攻撃方向の指定はその名の通り、方向指定する武器の飛ぶ方角を決められます。後で書きますがこのゲームには時折くそ硬い敵が出るので、そいつの方向に攻撃を発しつつ、逃げていく、という方策がとれます。またこの要素が面倒な場合、オプションで移動方向へ攻撃設定を追加出来たり、後で説明するカードにオートエイムがあったりするのでそれを利用するのも手です。
ダッシュ機能は単純明快、その場から加速して逃げる機能です。一人例外キャラがいますがそいつ以外全員持ってます。ダッシュ中は当たり判定が消えるのでそれで敵の間をくぐるのはよくやる手段ですね。このダッシュ前提で敵が押し寄せてくるので、敵避けに純粋な移動操作を問われるヴァンサバとはまた違った遊び味があります。

2.ステージ構成

二つ目、ステージの構成が異なります。
ヴァンサバは大体ステージが30分と結構長めです。
それに対し、こちらではステージはそれぞれに時間が決まっており、15分とか13分とかそれくらいです。終盤になればもっと長いのも出てくるかもですが、最終エリアの1面までやっている段階では見かけていません。
加えて、各ステージでは時間ごとに中ボスが出現します。これは結構硬い敵で、攻撃も痛いです。攻撃予測線が出るのでそれを参考に避ける必要があります。こいつを倒すと今散らばっている全部の経験値ジェム・お金を回収できるアイテム(ヴァンサバの魔石的な)と、ランダムに武器・装備のレベルを上昇させるアイテム(ヴァンサバの宝箱的な)と、回復アイテムを落とします。
で、こういった敵を倒して装備を強くして、時間内耐えきりました。このゲームはその後どうなるかと言うと、ボスが登場します。雑魚は湧かず、デカボスとタイマンで殴り合います。個々が明確な差別ポイントだと思います。なので範囲攻撃ばっかり取っているとめちゃめちゃ時間かかったりします。そこら辺考慮しつつビルド組むのもまた一興といった感じですね。ボスは攻撃パターンが多く、ダッシュで避けないとならないシーンもままあります。雑魚をサクサク倒せていても油断かますと速攻で殺されるくらいには強く、こういった敵を捌かないといけないのは明確に違う遊び味なのかなと。
そうしてステージを突破するとそのステージでの評価が出ます。評価基準は、ボス撃破時間・獲得コイン数・到達レベル・敵撃破数 の四つです。このスコアを出すためにどうビルドを組むか、というのもまた面白みの一つですね。

3.特徴的なキャラ

三つ目、キャラごとの特色が色濃いです。
これは個人の感想ではあるのですが、ヴァンサバは比較的キャラごとの差が薄いゲームだと思っています。死神やDLC組のように、隠しや後半キャラは割と性能も一ひねり加えていて面白いのですが、初期メンツの差が割と薄い印象。これは全員に適応されるステータスアップ解放と、全員がほぼ同じ武器を装備できることに由来するのかな、と。自分も全然やりこんでいるわけではないのでやっている人からすればそれぞれの差異が明確にあるのかもですが、アチーブメント解放し終わった程度だとそういう差が見えにくい、縛りを設けないと違いが分からんな、なんて考えたり。これはある意味キャラごとのテクニックを要求されづらい、ということでもあるので良しあしですね。

他方、このゲームではステータスの差以外に、キャラごとの固有武器が存在しています。これは各キャラが最初から所持しており、かつ他のキャラはどう足掻いても手に入れられない、独自の武器です。そしてこれを他の装備と組み合わせることで進化します。この武器一つ取ってもかなりの差別化が出来ていると思うのですが、更にこのゲームには差別化の要素があります。
それが「天賦」と「回想」です。それは何ぞや、という説明をしていきます。

「天賦」ー性能面の差別化

「天賦」、こちらはキャラごとに設定されているスキルツリーです。このスキルツリーがかなり独自性が高いです。ステータス上昇効果をいくつか上げると特定のスキルが解放できるようになりまして、幾つかのキャラから引用すると、
・体力の減少量に応じて攻撃力アップ
・ダッシュのクールダウン減少
・召喚物の個数を増やす
・飛び道具の個数を増加
などなど、それぞれにかなりの色を付けられています。スキルを見ると分かるように、キャラにあったビルドをしないと死にスキルが生まれる設定となっており、必然キャラごとにビルドを変えることが要求されます。
こういったスキルを取得すると固有武器強化を出来るようになります。ここもさらに色を付ける要素ですね。例えばその武器が敵にあたった時に数回反射するとか、そういう強力な効果を身に着けられます。
この天賦がキャラクターに対してシステム面で大きく差別化している要素と言えるでしょう。

「回想」ープレイモチベ・設定面での差別化

天賦がキャラの性能を特徴的に変化させる要素であるのに対し、回想は複数キャラを触るモチベを持たせると共にキャラの設定を深堀する要素です。
まずその前に、ヴァンサバにおけるアチーブメント、このゲームにおけるミッションの概念の話をします。ミッションは全キャラ共通ミッションと、各キャラ縛りミッションである「回想」の二種類があります。共通ミッションはお金を貰えるもので、こちらも常に金欠なこのゲームでは重要なのですが、それ以上にキャラ強化の面で重要なのが回想になります。
回想は各キャラに設定されたミッションです。いずれかのステージでAランクをとる、特定のモンスターを1000体倒す、などの内容が複数割り振られたもので、キャラごとに3つずつ存在します。こちらでもお金がもらえますが、お金以上に重要なモノが開放されます。それはキャラの天賦です。
キャラの天賦は、最初のうちは部分的にしか解放されておらず、この回想をクリアすることで段階的に開放できるようになります。2つやるとすべての天賦を開放できるようになり、3つ目を開放するとそのキャラのステータスを一部反映したような強力な効果を持つカードを取得できます(カードについては後で話します)。なのでキャラ強化には回想をやることが必要になるわけです。
また回想という名称から察せられると思いますが、ここにはちょっとしたテキストが書き添えられています。それぞれのキャラの生い立ちや来歴が書かれていて、進めるごとに話が進んでいくので結構面白いです。掌編程度ではありますが、何書いてるんだろな、って楽しみになる程度には気になる内容とかが含まれてて、やるときにちょっとしたカンフル剤になりました。

4.金銭面

ヴァンサバは初期を抜けると割と金が余ってる印象があります。それは効率的に稼ぐ方法が生まれてくるからです。他方、このゲームは割と常に金欠です。もしかしたらこのゲームもそういうのがラストの方に存在するのかもしれませんが、今のところ登場する兆しがありません。
というのも、先ほど述べた天賦、この強化にはお金がかかり、決して安くありません。それが各キャラ分あるので当然首は回らなくなります。ヴァンサバ宜しく後からキャラの強化を全リセットしてお金を戻すことも可能なので、最初はいろんなキャラを触って、後々お金が足りなくなったら数体に絞ってやってそいつらでお金を集める、というのが丸いかと思います。

5.カード

こちらはヴァンサバにも近しいシステムがあるのですが、紹介した方が良いと思うので出します。ある程度進めたら出るゲームプレイ要素ですね。
向こうで言うアルカナチックな概念ですね。ステージ攻略中に出現し、選ぶことでどんどん強くなっていきます。ただ向こうと微妙に違いがあり、
・ヴァンサバのモノほど強力な効果はないモノが多い代わりに割と頻繁に取得できる
・選択するときは内容や効果が全く見えず、ランダムに裏返した3枚から選ぶことになる(なのでクエスト中に意図したビルドを組むことは不可能)
・この時時折新しいカードが混じっており、それを取ると今後出撃の際に装備できるようになる(ガチャチックな要素)
・出撃するときに最大4枚装備できる
という感じになってます。勿論中には強力なモノも混じっており、その一つが3つ目の回想をこなすことで手に入るカードですね。こうしたカードでゲームプレイをガラッと変えることができるのも、面白みの一つです。

効果としては、単純な攻撃ステータスアップと言ったモノから、復活回数2回増加のような安全プレイに欲しいモノ、遠距離攻撃が確率で爆発する、というビルドのコアになりそうなものまで様々です。出るカードにはレアリティが設けられており、見たことないレアなモノが出ると嬉しくなります。やっぱりレア度高いモノは強く、それでいて出るカードが(多分)完全ランダムなので、新しいの欲しいな、いいの欲しいな、で何回もやっちゃうところもありますね。
また、出撃するときに最大4つ付けられる、と書きましたが、この枠を開放するにはこれまたコインが必要です。最初は5000、次は15000、その次は30000と上がっていきます。キャラの天賦をすべて解放するよりも高く、これまたコインが足りない一因。でもこちらは全キャラ共通枠なので、少なくとも2枠目とか3枠目くらいは早めに開放しちゃうのがおすすめです。

まとめ

以上、長くなりましたが"Twilight survivors"の紹介でした。武器とかイベントとか、他にも細かな差異はあるんですけど、それらは買って楽しんでみてください。
ヴァンサバが元々結構好きで、絵やシステムもかなりツボだったので自分は今後もちまちまやると思います。
もし気になった方がいればとてもお安いので手に取ってみてはいかがでしょうか。また、steamでも近々発売予定なのでそちらでチェックするのもおすすめです。






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