避難ハッチ①
共同住宅のバルコニーの設計で
設計者泣かせのラスボス的キャラが
避難ハッチです。
消防法や避難上有効なバルコニー等の
関連法規の関係で設置が必要になります。
火災があった場合、共用廊下側にある
階段からの避難だけではなく、バルコニー
側からも避難できるように設けるものです。
避難器具は写真のような避難ハッチ
(中にはしごが折りたたんで入ってます)の他に
バルコニーの手摺りから外側に垂らしておりる
避難はしごや、緩降機などがあります。
避難ハッチの計画にあたり
検討すべき点もいろいろあります。
○上下階で重なってはだめ
消防によっては上階のハッチ位置と
60cm離しなさいという指導もあります。
○避難ハッチの降下位置に給湯機の吹き出しが
あってはだめ(管轄消防によりますが)
○ こらまた管轄消防によりますが、
避難ハッチの降下位置にキッチン排気の
吹き出しがあってはだめ
○避難ハッチのはしごが降下する位置に
はしごの障害になる室外機や
物干し金物がないか
○1階の共用部が上階のバルコニー下にあり
開放性がない空間であれば、その共用部に
避難ハッチを降ろすことは不可。
その場合避難はしごを計画。
○避難はしごを計画する場合、避難はしご
収納箱の設置場所や操作空間、降下空間の
確保も必要になってきます。
他にもいろいろありますが
これらの事を考えつつ
バルコニーに
その他設置される、給湯機やミニシンク
室外機、雨樋、物干し受け金物を
レイアウトするのは
特に写真の様な小さなバルコニーでは
結構挫けそうになります。
居室面積を大きくするのも大切だけど
バルコニーも重要な役割を多く持っているので
それなりに大きく計画したいものです。
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