ジャズを始めたときに知りたかったこと |独学ピアニストの悩み解決します

最初に

ジャズに限らず、音楽理論とは12音を使用して不協和音と協和音を繋ぐさまざまな方法を説明したものです。不協和音は調和音に解決されます。これが緊張と解決の概念です。カデンツ、ドミナントモーションとも呼ばれ、すべての調性音楽の根幹です。ジャズはそれを更に発展させたものです。

具体的に

ジャズを上手く弾けるようになりたければ、なるべくたくさんのジャズを聴きます。演奏を聴くことでしか学べないことがいくつかあります。ジャズは人真似から始まります。良い演奏を聴くことと、セオリーに忠実な楽譜が習得を容易にします。

最初のうちは複雑な演奏にする必要はなく、シンプルに考えます。多くの人は、すべてのジャズが複雑であると勘違いしています。もちろん複雑なジャズはたくさんありますが、必ずしもそうである必要はありません。シンプルでもクールなジャズはあります。

理論的な話

即興演奏(インプロビゼーション)をする時に、スケール(音階)をダイアトニックに保ちます。モードやエキゾチックなスケールは後回しにします。少なくとも初心者は、コード毎に異なるスケールを割り当てることはしない方がいいです。できるだけ少ないノートを使用してシンプルに保ち、グルーブを大事にします。

コードについて

メロディとハーモニーは繋がっていて、メロディーはハーモニーの延長上にあります。弾いている和音がCMaj7で、メロディーノートがDである場合、CMaj7(9)のコードを弾いています。メロディを利用してカラフルで美しいコードを導き出します。リハモナイズの時にも、メロディノートがいかに美しくクールに響くかを大切にします。

最後に

ジャズ理論は絶対ではありません。いかなるノートも演奏出来ます。ただ、たとえジャズでもあまりに調和の取れていない音楽は聴き手に不快感を与えるかもしれないので気を付けます。

練習上の提案

コードトーンを(例えばアルペジオなど)をたくさん練習します。それは即興演奏の手助けにもなり、左手でコードを弾くためのボイシングとしても役立ちます。

最初のうちはテンポをゆっくりに保ちます。また初級者は即興演奏を始めるとき、できるだけ多くの音符を入れようとする傾向があります。スローダウンし、メロディーと調和を保ち、簡単なフレーズだけを演奏してください。シンプルに余裕を持って演奏して下さい。

間違いを受け入れます。実際、完璧にプレイできるようになるよりも、ミスからスムーズに回復する方法を学ぶことが重要です。
うまく回復できれば、ほとんどの人はミスが起きたことさえ気付かないでしょう。

高度なものを試す前に基本をマスターします。7thのコードを演奏できなければテンションコードをマスターするのは難しいです。

両手でのコード奏法を学びます。初心者は左手がコードを演奏し、右手がメロディーを演奏すると決め付けがちですが、実際にはそうではありません。コードを両手で演奏する方法を知っておく必要があります。それはソロイスト(ボーカル)のコードバッキングの時も応用出来ます。

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