行くぜ!DTM

ROLAND 認定DTM講師の中村です。最近は女性のDTMerメチャ増えてますね、スマホのアプリなどで操作性に慣れてきてるんでしょうか。いい傾向です。いつの時代も女性が時代の先を行きます。

そもそもDTMって?

今や、音楽は自宅で制作が当たり前の時代になりました。2020年第62回グラミー賞で、Album of the Year(最優秀アルバム賞) を始め5部門を制覇したビリー・アイリッシュも自宅制作派。彼女は自分のベッドルームで、ほとんどの曲のレコーディングをしたそうな。特別なマイクプリアンプを使うでもなく、アイソレーションされた音響の優れた部屋でもなく、ごく当たり前の部屋で日常的に歌を録音していったそう。

つまり、全然、自宅制作で問題なし!ってことですよね。プロデューサーやらアレンジャーが偉そうに指示を出してくるわけでもなく、全ては自分の感性と能力を信じて、パーソナルに音楽を作っていける。これこそがDTMの魅力であり、様々なパブリッシュ方法がネット上にある現代の、音楽の作り方です。

地道にライブ演って、大手レコード会社にスカウトされて、メジャーデビュー!なんて時代はとっくに終わりました。今や、YouTubeデビューし、そこで認められて大手(出版社)などから引っ張りだこ、なんてケースがメチャ増えてます。つまり趣味で自分のペースで制作活動していけるし、お金も稼げる、そんな時代です。

しかも、予算はそんなに掛からずに、業務用スタジオとさほど変わりないクォリティが得られる時代になりました。そんじゃ、機材等の説明始めますね。

DTM(音楽制作)で必要となるもの

PC(パソコン)
DAWソフト
スピーカー・ヘッドフォン
MIDI(USB)キーボード
オーディオインターフェース
マイク 

少なくとも、これぐらいあれば快適なDTMライフ始められます。ピアノがそんなに上手く弾けなくても大丈夫ですが、出来ればコードは弾けるようにした方がベター。

PC(パソコン)

DAWを使った作曲(音楽制作)ではパソコンは必須です。iPadやスマホでも可能ですが、作業領域の面でお勧めしません。ストレスが溜まると思います。

ノートかデスクトップか?
どちらでも全然OK、普段の仕事や趣味に使ってるPCがあるなら、それで大丈夫。音楽ソフトはよほど凝った編集をしない限り、何とか動きます。

ご予算は、10万円位~

DAWソフト

先ほどの、PCの説明に出てきたDAWなるもの、これは「Digital Audio Workstation」の略で(DAW、ダウ)と呼ばれてるソフト(アプリ)です。DTMには必須のアイテムで、さまざまなメーカーから発売されており、どれを選べばいいかというのは、初心者の方にとって悩みどころのひとつです。
以下に挙げたDAWソフトはそれらの中でもユーザーが多く有名なものです。
Logic
Cubase
Pro Tools
Ableton Live

DAWアプリは、自分が作りたい音楽がどういったジャンルなのかで選択しますが、どのソフトでも大体同じことが出来ると思っていいでしょう。
初心者はWindowsであれば「Cubase」、Macなら「Logic」を選択しておけば安心です。「Cubase」は中田ヤスタカ、「Logic」は宇多田ヒカル、が使っているようです、ご参考まで。

ご予算は、2.5万円位~

スピーカーやヘッドフォン

音楽制作は音を聴きながら確認していくことが、作業の大半を占めます。
ということは、DAWが出している音を正確に把握する機材が必要となります。音を出せる環境ではスピーカーの導入をお勧めします、音楽制作用のものを選んだ方がいいです。オーディオスピーカーの中には、ダメな音もよく聴こえるように細工してあるものも多いですから。あなたの作った曲ががいろいろな機器(端末)で再生されることを考慮して、フラットな特性のモニターで聴いて音作りした方がいいと思います。
自宅での音楽制作ということで、スピーカーを使わずに、ヘッドフォンのみを使用して、音楽制作をしている人も多く存在しています。その場合もオーディオ用のヘッドフォンではなく、音楽制作用のヘッドフォンをお勧めします。

ご予算は、1万円位~

USB(MIDI)キーボード

USBMIDIPCに接続することでDAWの音源を鳴らすことができます。
今はMIDI接続は珍しくUSBキーボードで入力していくやり方が一般的となっています。昔の名残でMIDIキーボードと呼ぶことが多いですが、実際はUSBキーボードと呼んだ方が的確です。キーボードはデータ入力用であるため音源を持っておらず、単体では音は出ないものが一般的ですから覚えておいて下さい。

MIDIインターフェース

MIDI端子しかないキーボードは、MIDIインターフェイスが必要になりますので気をつけて下さい。電子ピアノシンセサイザーをお持ちの方はMIDIキーボードとして使用することができる場合があります。

ご予算は、8,000円位~

オーディオ インターフェース

オーディオインターフェース」は音の入り口となる機材で、この機材に楽器やマイクを接続してPCにその音をレコーディングしていきます。
オーディオ インターフェースは、USBケーブルによってPCに接続され、そこにエレキギターや、ボーカルマイクのケーブルをつなぎ、レコーディングすることで、ギターやボーカルの音がDAW上に音声データとして記録されていく仕組みとなっています。簡単にいうと、デジタル(PC)とアナログ(音の入り口、出口)の変換装置です。
価格と品質は比例しますが、それほど神経質になる必要はないと思います。

ご予算は、1万円位~

マイク

ボーカルをレコーディングする場合には、マイクが必要になります。マイクは一般的に「ダイナミックマイク」と「コンデンサマイク」に分けられます。
それぞれに特徴がありますが、ボーカル録音には一般的にコンデンサマイクが使用されます。コンデンサマイクは、ダイナミックマイクに比べると、取り扱いに注意が必要になりますが、クリアで繊細なサウンドが魅力です。
ダイナミックマイクは、耐久性が高くロックな音が録れるので愛用している人も多いです。ご自分の音楽性に合わせて選択してください。
マイクは数千円から数万円まで、幅広い価格のものがありますが、高価なマイクは取り扱いが難しく、自宅録音にはお勧めしません。

ご予算は、1万円位~

まとめ

DAWに慣れ、何曲か完成するようになってくると、少しずつ欲が出てきて、サードパーティソフト音源だ、マスタリングソフトだ、と使ってみたいものが増えて行くと思います。ですが、いわゆる純正ソフト音源や、エフェクトを使いこなしてから、導入を考えた方がいいです。広告や、雑誌の記事を鵜呑みにしてはいけません。とはいえ、僕もたくさーん買ってしまいましたから人のことは言えません...

その辺のご紹介はまた今度。

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