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王道×新しい、福島氏のフローズンミール

広尾駅から徒歩10分の閑静な住宅街にある、食通の間で有名な日本料理店のお話。
ここは、20店舗の総料理長を務めた経験を持つ、福島良篤氏と女将が、夫婦で営む予約殺到の料理店だ。
店名は、福島氏の名前である「良篤(よしあつ)」に由来して、「四四A2(よしあつ)」という。
多摩美術大学を中退し、"絵画の芸術"でなく、"料理をデザイン"することを選んだ福島氏は、伝統を大切にしながらも、固定概念に捉われない新しい食を“創造”している。

そんな福島氏の更なる挑戦が、会員制のフローズンミールnonpi A.R.U.。

プラントベースミートと根菜のすき焼き風煮込み

急速冷凍したシェフの料理が自宅に届き、"予約殺到でなかなか食べられない味"が自宅で温めるだけで食べられると話題になり、発売2週間で生産が追いつかなくなった。(1ヶ月後、再販開始)

実際、購入した人からは、

"すきやき風の甘辛いタレが、たっぷり滲みて美味しい"

"里芋がホクホク。トマトの酸味が新しくて、美味しい。"

"プラントベースのすき焼きなんて新しい。ヘルシーで美味しいの両取りが実現している!"

などの意見がある。

nonpi A.R.U.最大の特徴は「日常のアクセント」だ。
福島氏が手掛けるnonpi A.R.U.は、「王道なのに新しい」「福島氏の遊び心」から演出されている。

福島良篤氏

"王道なのに新しい"味

すき焼き。それは日本人の誰もが愛する、甘いタレとお肉の最高のコラボレーション。「日本人の大好き」を体現しつつ、「プラントベース」と「トマト」という「!」をアクセントに加えているのが福島氏の料理だ。

すき焼きのタレの甘さに対し、トマトの酸味で後味がさっぱりとする味わいで、女性にも嬉しい味付けになっている。また、甘いタレがたっぷり滲みたお肉を白いごはんと一緒に口に運ぶと、「今日も1日頑張ってよかった」という幸福感に満たされる。
お肉もプラントベースにすることで、気になるカロリーも1プレート381kcalとローカロリーで、罪悪感なく食べられる。

料理はデザイン

福島氏云く、料理は、芸術でなく、"デザイン"だという。芸術は、作り手の世界観を表現するもので、デザインとは、相手の求めているものを届けること。
"王道なのに、新しい"味は、王道ながらも、食べる側が"もっとこうなったらいいな"という課題を解決した結果である。

"王道"なのに、こうなったらいいな!を"思い掛けない発想"で解決してくれる料理。そんな存在を日常に取り入れることで、「日常のアクセント」になり、"いつもごはん"を盛り上げてくれそうだ。

料理界のガリレオ、福島氏

遊び心を語る福島氏

日本食は、5つの技術(切る・焼く・煮る・蒸す・揚げる)で味が決まる。「切ること」に対しても、例えば、魚を切るとき、刃を入れる方向、角度、力加減が異なるため見極める技量が必要になる。この細やかさを意識しているのは、日本食ならではの特徴だと、福島氏は語る。

その後も、魚の血抜きのコツや調理方法の違いについて、面白そうに、かつ、マニアックに語ってくれた。
美大出身でいながら、超合理主義かつ天才肌の福島氏。まるで料理界のガリレオさながらだ。

インスピレーションについて語る福島氏

一方で、福島氏のプライベートはというと…
電車を使わない主義らしく、休日には女将と一緒に15~20キロの長距離をお散歩をしている。その道中で、新しいインスピレーションを受けたり、美術展に立ち寄って刺激を得ているらしい。

そんな福島氏の遊び心やインスピレーションが、日本食の細やかな技に掛け合わさることで、日々、新たな料理が生まれているのではないだろうか。

料理界のガリレオのフローズンミール。
私たちが日常の食卓並べる"いつもの日本食"のアクセントに、福島氏の"遊び心"に加われば、"日常のごはん"がちょっと楽しくなりそうだ。

ここだけの話…今が「買い」なのかもしれない

後日、筆者は極秘ルートから、nonpi A.R.U.の裏側の情報を入手した。
" nonpi A.R.U.の食材原価って、こんなに高いんですか…?"
どうやら"本当に美味しい"を再現するために、投資を惜しまないらしい。
しかし、この原価率で大丈夫なのだろうか。

投資を惜しまない"美味しさにこだわった"フローズンミール。
裏側の事情を知るものからすると、コストパフォーマンスとしても、「買い」なのは間違いない。在庫があるうちに、急ぎたいところだ。


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