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【社会起業家×公務員】PUBLIC TALK LIVE (通称#パブトーク)Vol.2 開催しました

こんにちは😄

先日、11月11日(月)に社会起業家×公務員 PUBLIC TALK LIVE (通称#パブトーク)vol.2を開催しました。

こちらは、

✔︎社会起業家と公務員。立場は違えど「公共(パブリック)の課題解決」という点では目的は同じではないか。

✔︎しかし、現在はあまり交流する機会がない。同じ方向性を目指しているのにもったいないのではないか。
            
✔︎であるならば、社会起業家、公務員、さらにパブリックの課題解決に関心ある人たちが集い交流する場を作れば、コラボも促進され、公共の課題解決のスピードも早めることもできるのではないか。

という問題意識のもと、社会起業家が集い、先日のReadyforとの提携リリースでも話題のシェアオフィス「social hive HONGO」さんのご協力を得て、9月の第1回目に引き続き開催されたものです。

第1回目の様子は、こちら

今回は、ゲストに、

✔︎「介護から人の可能性に挑む」をミッションとして事業に取り組む社会起業家 株式会社join for kaigo代表 秋本可愛さん

✔︎五感で取り組む新しいアトラクション「演劇ごはん®︎」の企画運営に取り組む社会起業家 株式会社Alave代表 小濱晋さん

✔︎地域に厭わず足を運び数々の企業・区民との連携に携わる豊島区「わたしらしく、暮らせるまち。」推進室長 安達絵美子さん

の御三方を迎えて、それぞれの取り組んでいる内容とトークセッションを行わせていただきました。

まず、最初は、株式会社join for kaigo代表の秋本可愛さんからのお話。


秋本さんが取り組まれているのは、介護業界に携わる若者世代向けとして『介護リーダーが日本のリーダーになることを目指す「KAIGO LEADERS」』と法人向けとして介護事業者・行政・介護業界と連携しながら、介護業界の採用をアップデートする「KAIGO HR」。

特に、「KAIGO LEADERS」は、介護職の人たちが、自宅でも職場でもない「サードプレイス」として、繋がり学び合う場として運営されており、テーマも介護に関わるIT・テクノジーなど多岐にわる学びをされているとのこと。

しかも、このコミュニティから得た学びを元に、様々なプロジェクトが事業化されて、介護に携わる人たちの活性化にも繋がっているとのことです。


この「サードプレイス」で個人のモチベーションを上げて、介護業界の活性化に繋げるという話は、「公務員のサードプレイス」を運営している筆者の問題意識とも重なりとても共感いたしました。

また、行政がいくら取り組んでも事業者自身が本気にならなければ、介護の人材不足や疲弊感は解決されないということで、様々な事業者とタイアップしながら仕事と介護の両立支援などに取り組んでいるとのこと。この現場の事業者や人材と常に寄り添って解決策を提示していく姿勢は、行政が最も見習わなくてはならない点だと感じました。


続いて、株式会社Alave代表の小濱晋さんからのお話。

なんと小濱さんは、スライドなしの15分間トークのみの発表に挑むとのこと。スライドを使っての発表が多い中で、かえってとても斬新!!

みてくださいこの臨場感!!さすが役者!!

小濱さんが取り組まれている演劇空間と食文化を一体として楽しめる「演劇ごはん®︎」は、レストランにて、ご飯を食べている最中に、横のテーブルに座っている人たちから突如演劇が始まり、それが演劇か分からないうちに横のテーブルに座っている参加者も入り込んでいく「参加型エンターテイメント」。

※詳しくはこちらの動画をご覧ください。
https://m.youtube.com/watch?v=6Nn626VWIlA

これは、小濱さんが日本が海外と比較して客席と舞台との垣根が大きい事、役者が活躍できる場が少ないなどから、日本でももっと演劇が気軽に楽しめる文化を作りたいということ。

さらに、ご自身が昔から持っている「食」への興味と、良い食材を美味しくお客さんに届けたいという料理人という職業と役者との親和性を感じたこと。

そして、もっと多くの人に質の高い「食」を提供したいという想いから、「演劇」と「食」の二つを組み合わせて、「演劇ごはん®︎」という一つのアプローチで解決を目指そうという目的で始められたとのことです。

これまでホテルやレストランでやってきたとのことですが、学校や福祉施設、病院など、さらには日本のみならず海外で開催をしていきたいとのことです。

このようなユニークな取り組みは、例えば公園など公共空間で、突如演劇が始まり、公園にいる人も多くが巻き込まれつつ、楽しんで見られるとしたら非常に豊かな文化空間が生まれて素敵ではないかと思いました。

まずは、開催される場をたくさん増やして、日常的に色々な人が演劇や質の高い食に触れる機会が増えるといいですね。

直近では19日から杉並区の永福町のレストランにて開催される予定とのことなので、ご興味あればぜひ!!

続いて、豊島区役所の安達絵美子さんのお話。

安達さんは、豊島区で『わたしらしく、暮らせるまち。』推進室というとても変わった名称の部署におられます。

なぜこのようなユニークな名前の部署が出来たかというと、そもそも豊島区が2014年に日本創成会議にて、女性人口が減ってしまうことが理由に『消滅可能性都市』と言われてしまったことに危機感を持ち、女性にやさしいまちづくりを推し進めるために生まれたとのこと。

消滅可能性都市をきっかけに、リノベーションまちづくりといった民間主体の公民連携の取り組みが進み、椎名町でシーナと一平といったリノベーションの宿が出来たり、池袋でビール造醸所が作られるなどの新しい動きに繋がっているとのこと。

豊島区で、様々な公民連携が進むことで、民間の取り組みを行政がジャッジする役割だったのが、同じ方向を向いて実現に向けて官民一緒に考えるようになったと行政のスタンスにも変化が出てきたとの言葉が印象的でした。

さらに、安達さんご自身も地域に出て、地域と職員との距離感といった課題や民間のスピード感をみて、さらなる連携を進める必要を感じ、Code for Toshima や、子ども映像教育プロジェクトなど様々な取り組みを個人的にも進められているとのことです。

さらに行政が『公平性』を重視するあまり、情報の格差を生んで返って不公平さが起こり得るところに、パブリックマインドを持った社会起業家の人たちと行政が一緒にやることでその課題を乗り越えることが出来るのではないかとのこと。

そして、その間を繋ぐ『通訳者』として今後も動きたいという言葉は、大いに共感しました。そういう公務員であるために私も頑張りたいです。

3人のお話が終わった後は、会場で感想をシェアしたうえで、ゲストと会場の参加者とを交えてのトークセッション。



行政との連携に関する具体的な話、年間の予算配分について、行政の予算以外のリソースも活用して事業をいかに一緒にやるか、事業をいかに認知して広げていけるか、といったお話を色々とお伺い出来ました。

トークセッションの後は、参加者との交流会。

今回も参加者には、現役の公務員や、介護事業に関わる方、ITエンジニア、元公務員で現在民間にて地域活性化に取り組まれている方、学生、ライター、フリー編集者、民間企業メーカーなど多様なバックグラウンドの方々がたくさんおられて、立場を越えた活発な交流をさせていただきました。

今回も感じたのは、官民連携で立場を超えるためにもまずお互いを理解するきっかけが必要であるとともに、さらには、登壇者の安達さんが仰っていた間を繋ぐ『通訳者』の必要性です。

それは、公務員側、社会起業家側、両方にとっても必要で、いかにそのような通訳者を増やすか(又は発見していくか)が求められると感じました。

そのような通訳者の方々とも官民両方が出会えるように、色々なきっかけを生む場づくりを今後もしていければと思いました。

今回、ご登壇していただきました方々、さらにご参加していただきました方々、本当にありがとうございました‼️


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