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【社会起業家×公務員】PUBLIC TALK LIVE 開催しました!!

こんにちは。

先日9月6日(金)に『【社会起業家×公務員】PUBLIC TALK LIVE』(通称 #パブトーク )を開催しました。

こちらのイベントは、

✔︎社会起業家と公務員。立場は違えど「社会(パブリック)の課題解決」をしているという点では同じではないか。

✔︎しかし、現在はあまりお互いに交流する機会がない。お互いに同じ方向性を目指しているのにこれはもったいないのはないか。

✔︎であるならば、社会起業家と公務員が集い、まずは交流する場を作れば、コラボも促進され、公共の課題解決のスピードも速めることができるのではないか。

という課題認識のもとに、社会起業家と公務員が集い、それぞれの社会課題解決への思いを語り、その間を繋ぐトークイベントとして開催したものです。

場所は、先日のReadyforとの提携リリースでも話題のsoial hive HONGO。文京区本郷にあり、社会起業家の方々が集うシェアオフィスです。

ゲストには、社会起業家として、「子どもの孤立」という社会課題解決に取り組むNPO法人PIECES代表の小澤いぶきさん、市民誰もが助け手となれる社会を目指す一般社団法人ファストエイド共同代表の小澤貴裕さんの2名。

そして、公務員として、世田谷若手職員自主勉強会を主催する世田谷区役所の白石剛大さん・松原大悟さんの2名にお越しいただきました。

まずは、NPO法人PIECES代表の小澤いぶきさんにご登壇いただきました。

小澤いぶきさんからは、ご自身が児童精神科医として病院勤務をしていた頃に、ある子どものトラウマケアを行なったことをきっかけに、子どもが安心して「助けを求められる」状況を作ることが、結果的に子どもの幸せ繋がるのではないかと考えたお話。

そして、ある調査によれば10人に8人の子どもが身近に相談できる人がいない=「子どもが社会的に孤立・排除されている」状況を解決するためには、人に頼れる状況を作ることが必要ではないか。

そこで、親や学校でもない、「第三者」として子どもが頼りにできる市民を育成し、子どもが主体的に人に頼れる状況を作るための市民育成事業に取り組んできたこと。さらに、子どもが地域と触れ合うプログラムや妊娠した女の子を地域や様々な大人が関わりながらケアを実施してきたこと等のお話もしていただきました。

さらに、今後は、本事業を地方にも展開し、これを「社会的処方」のモデルとして日本社会に実装していくことを目指すというお話がありました。

小澤いぶきさんの、「子どもが周りの人を頼りに出来る状況を作り出す」ことで、「子どもの孤立」という社会課題を解決していくという想いにとても強く共感いたしました。

続いて、一般社団法人ファストエイド共同代表の小澤貴裕さんからのお話。

まず小澤貴裕さんからは、もともと千葉県富津市の方で救命隊員として働かれていた経験があり、救命医療の現場では医療関係者が本当に尽力しているものの、目の前の人の命を救うためには、医療関係者の努力だけでは限界があり、まず第一発見者として現場にいる市民の方がいかに助けられるかが救命率を高めるために必要であるというお話をしていただきました。

そこで、市民の誰もが「助け手」となれる社会を目指して、ご自身の救命隊員としての経験と工学部で学んだ技術を活かして、ペットボトルを用いた簡易な心肺蘇生訓練キットCPRトレーニングボトルを開発。しかも、これを音楽と合わせて楽しく練習できる体験会を豊島区など行政とコラボで実施して、普及啓発をされているとのことでした。

こういう簡単なキットで心肺蘇生訓練が出来るなんて、目からうろこ!!

実際に私も体験してみましたが、正しい姿勢と正しい角度で実施しないとキットが反応しない(明るく光らない)ため、正しい心肺蘇生のやり方が学べるとても良いトレーニングキットだと思いました。しかも、人形を使った心肺蘇生用の道具よりも格段に軽くて持ち運びも便利です。

また、音楽のリズムに合わせて体験することで、市民が気軽に参加しやすい場を作り、結果的に助け手が増えていく素晴らしい取り組みもされているので、ぜひ広がっていっていただきたいと思いました。

続いては、世田谷区役所にて若手職員自主勉強会をされている白石剛大さんと松原大悟さん。

白石さん、松原さんからは、世田谷区にて働き方改革をテーマとした若手職員自主勉強会をやっていたらサイボウズの青野社長と世田谷区の保坂区長の対談を実現することができた話、さらにその活動が地域の人の耳に入り、地域の人とも緩く繋がりながら活動していたら、結果的に世田谷の地域が変わっていき、その流れの中で区役所での働き方も変わっていったというお話をしていただきました。

特に、私が感銘を受けたのは、お二人の活動へのスタンスのお話。

公務員=組織人ですから、「個人の想い」を組織の中で実現することはとてもハードルが高いことです。

けれど、個人として出来ること、そして地域のためになることであれば、地域や想いが共感した人と一緒にどんどん地域活動としてやっていくというスタンスが本当に素敵で心を動かされました。その活動がさらに人とのご縁を生み出して、新たな活動につながっていくダイナミックな雰囲気が感じられました。

何よりも素敵なのは、その活動をお二人が本当に「楽しんでやっていること」。正しさよりも、楽しさを大切にワクワクすることをする、そして結果的に地域や社会の課題が解決されている、そんな循環を生み出す一歩を歩んでいるのではないかと感じました。

さらに、登壇者のお話が終わった後は、登壇者同士のパネルトーク。

パネルトークでは、筆者(藤田)も司会に入らせていただき、社会起業家と公務員とがコラボするに当たっての課題や可能性についてトークしました。

お話の中で、社会起業家のお二人とも行政とのコラボ経験はあるものの、とある事業は予算対象であるが、とある事業には予算がつかなかったり、そもそも法律の趣旨と事業趣旨とが合致しているかで、予算が決まってしまう仕組みについての課題提起があり、それを乗り越えるために、社会起業家としてもしっかりと実績やエビデンスを集め説明を果たしていくことが必要ではないかというお話がありました。

行政のお二人からは、社会起業家の方とのコラボについて、すぐに組織の中で実現するのにハードルはあるとしても、地域活動の中で一緒に活動することや、区民の人と繋がる場を提供することで、お金よりも人とのつながりを作ることが出来るのではないかというお話がありました。

まずは「一緒にやりましょう」と言ってくれる地域の人や公務員と出会う場を提供し、つながっていくことで、社会起業家の方が活躍しやすい地域展開に繋げることができるのではないかと感じましたし、今回のパブトークがそのような「場」となればいいと思いました。

最後に、今回の場を提供してくれたsocial hive HONGOの小野田弁護士から、弁護士という法律専門家だけでは解決できない課題もあり、ある課題に近くてもある課題には遠い人もいる中で、社会起業家や行政のあらゆるプレーヤーが横断的に社会課題の解決に取り組む必要があり、今回の場が立場を超えた人たちを紹介しあい、繋がれる場として今後も継続していけたらというお話をいただきました。

会の終了後は、懇親会へ。懇親会では、予定時間を大幅にオーバーしつつも、話が尽きない様子で、参加者の方々に交流をしていただきました。

社会起業家、公務員に限らず、多くの人にご参加いただけて、本当にありがたいことですし、こういう気軽な交流の場で社会課題を知り、そしてその解決に尽力するプレイヤーを知っていただきつながっていただくこと、それが新たな解決へのアクションにつながったら良いと改めて思いました。

ご参加いただいた方々、登壇していただいた方々、そして今回の企画に関わっていただいた方々本当にありがとうございました。

そして、ご好評につき、さっそく次回の『【社会起業家×公務員】PUBLIC TALK LIVE』 #パブトーク 次回11月11日(月曜)に決まりました😊
ゲストは、演劇ごはん事業をやっている株式会社alaveの代表の小濱さん https://alive-a-live.com/newivent/
株式会社join for kaigo代表の秋本さん https://heisei-kaigo-leaders.com/company/です。
トークしてくれる公務員の方もこれから募集するので、お話したい方いらしたらぜひ‼️
次回もよろしくお願いします。

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