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映画えんとつ町のプペル考察

【注意】
こちらの内容は映画のネタバレを含むため、まだ映画を観てない方は是非映画を観てからお読みください。

先日、ようやく2プペ目を済ませたののxののだ。
2回目ということもあり、色々と気づいた点や気になった点があったので自分なりに考察してみた。

いやしかし、2回目でも泣ける映画ってすごいね笑

あと、これはあくまで僕の考え・妄想なので、あぁそんな考え方もあるのね~というスタンスで読んでもらえると幸いだ。


ブルーノは生きている

そう思う理由は2つある。

ひとつは、ブルーノ自信が話していた事だ。
ブルーノは、外の世界がある事をスコップから聞いて知っていた。
そして、外の世界にはローラの病気を治す薬があるかもしれないと言っていたのだ。
ブルーノの性格からして、薬を探しに出ないわけが無い。
確か、目撃者の話によるとブルーノは岸壁から海の怪物に飲み込まれて死んだらしい。
しかし、これは目撃者のフリをしたドロシー(又は他の協力者)の嘘ではないか?
そしておそらく、自作の船で出航したのだろう。
工場っぽい所に設計図の様な物があったし、レターも車の中で同じ物を見ていた。
これが1つ目の理由。

ただ、出航の事はローラには伝えず(猛反対されるから)ドロシーにのみ話したと思われる。

そして2つ目の理由は、西野さんの性格だ。
西野さんはハッピーでキレイな物語しか書かない。とご本人が仰っていた。
そんな彼が、ブルーノの様な明るい未来を指し示してくれるキャラクターを、異端審問官に殺させるだろうか?
実は生きていて、続編で家族と感動の再会を果たす…なんて事を考えてそうな気がする。

というか、これはそうであってほしいという僕の願いだ。笑


ブルーノの共犯者

ブルーノ以外にも数名気になるキャラクターがいる。
共犯者という表現は語弊があるかもしれないが笑

まず、ドロシーについて。
ドロシーは最初にプペルを目撃した時"逃げろ"と言った。
なぜ手助けするのか?
うろ覚えだが、確かその時プペルの傘が開いていた気がする。(違ってたらゴメンナサイ)
ドロシーは傘の中のとんぼ玉のブレスレットを見て、星読みの占い師の「このとんぼ玉がルビッチを導く」という言葉を思い出したのだろう。

しかし、それをルビッチに伝えなかったのはやはり謎だ…

更に気になるのは、その星読みの占い師だ。
そういえば、トシアキは星読みの占い師を処分すると言っていたが、どうなったのだろうか。
そもそも、星の存在を否定している町で、星読みの占い師が存在していることがおかしい。
おそらく250年前に移住してきた航海士が、天測航法や星読みなどを隠れて代々伝えてきたのだろう。
星読みの占い師は、ブルーノが出航する際も天測航法を伝えているはずだ。

これは何となくだが、スコップも地下の地図やコンパスなどを持っており、どうやら関りが深そうな様子。

つまり、ブルーノの出航に関して

ブルーノ
ドロシー
星読みの占い師(処分された?)
スコップ

この4人がグルなのではないかと笑


えんとつ町の生活

これはすごく細かい話で、重箱の隅をつつくようなものだがもう少しお付き合いいただければ幸い。

えんとつ町の生活で気になるのは下記の4つだ。
①煙を焚く表向きの理由
②えんとつ町の食糧事情
③腐るお金エルの仕組み
④えんとつ町に降る雨

それではひとつずつ説明しよう。

①煙を焚く表向きの理由
映画を観た方はご存じのとおり、えんとつ町で煙を焚く本当の理由は、空を隠すため…すなわち外の世界を想像させなくするため。
しかし、えんとつの下で煙を焚くのはあくまで一般市民だろう。
その人々が理由も聞かされずに何百年も煙を焚き続けるわけがない。
ということは、一般市民を納得させるだけの"表向きの理由"が必要なのだ。
そして、実はうってつけのものがある。

火力発電だ。

物語の設定にもあるが、えんとつ町には地下鉱山がある。
石炭などを採掘し、燃やし、発電することで、電気を使った生活を送ることができる。
実際にえんとつ町では広く電気が使われている。
更に、えんとつ町の灯りが一斉に消えるシーンがあった。
これは各家庭が発電機などを使っていたら起こらない事なので、やはり発電所で電力を一括管理しているのだろう。

②えんとつ町の食糧事情
えんとつ町の人々は何を食べて生活しているのかを考えてみた。

まずは水だ。水が無ければ人間は生きていけない。
これは映画序盤のトロッコのシーンで、滝状の地下水をくぐり抜ける場面があった。
どうやら地下水が大量にあるようだ。安心した。
しかも、えんとつ町は火力発電の町だ。その熱を利用して、海水を淡水化することも容易だろう。

しかし、問題は食べ物である。

海に出れば魚が獲れるだろうが、怪物が出るという理由で海に出ることを禁じられている。
海岸での釣りは可能かもしれないが、それだけでは賄えないだろう。
それに、後述の"④えんとつ町に降る雨"で説明するが、えんとつ町周辺の魚は食べない方が良さそうだ。

次に野菜はどうだろう?
これはおそらく、地下で栽培されていると思われる。
なぜなら、これも序盤のトロッコのシーン。
地下の鉱山の深部にもかかわらず猫がいた。
猫がいるということは、その餌となるネズミなどの小動物もいるだろう。
ということは、それらの餌になる植物も地下にあるということになる。
スコップも「昔は地上にも植物が…」と言っていた。
つまり現在は地下にしか植物が無い。
地下で植物が育つということは、地下で野菜を栽培している可能性が高い。
日光は当たらないが、発電した電気で明るくすれば何とかなるのかもしれない。
それにスコップは"植物の化石"がどうのこうの言っていた。
地下でキラキラ光っていたのがそうだろうか?
それともヒカリゴケとかの一種だろうか?
何にせよ、地下での野菜の栽培に必要な水と光は確保できそうだ。

では、肉はどうだ?
町を見た感じでは、牛や豚などを飼育している気配が無い。
土地も広くはないため"地上"ではやっていないのだろう。

そう…地下で畜産していると思われるのだ。

えんとつ町は、250年も採掘を続けている。
そこには地下鉱山跡のようなものが沢山あるだろう。
その土地を利用すれば可能かもしれない。
牛や豚の飼料を狙って、ネズミも生息するだろうし、生態系も生まれる。

このように、えんとつ町の食糧事情は豊富な地下資源によって支えられているのである。

③腐るお金エルの仕組み
時間とともに価値が下がるお金というのは、実際に存在している。
ゲゼルマネーという1930年代に発行された紙幣は、確かスタンプ制(町で購入するスタンプを貼ると減価しない)だった。
スタンプを貼らなければ、1ヶ月で1%減価する。

だが、えんとつ町では硬貨が用いられている。
これではスタンプを押せない。
小さく刻印するのだろうか?

しかし、これはうろ覚えだが、作中では時間の経過により硬貨の色が変わっていたような気がする。
金属の酸化や硫化?
だとしたら還元もできそうだし、保存方法によって価値の下がり方が違ってくるうえ、管理が難しそうだ。
硬貨の色の変化はただの演出で、実際は刻印によって管理している可能性が高い。

紙幣ではなく、硬貨にしたのもえんとつ町ならではだろう。
この町では、紙幣の原料になる植物が非常に育ちにくい。
逆に鉱山資源が豊富なため、硬貨の原料には困らないし、火力発電などの熱を利用した金属加工技術も高そうだ。

④えんとつ町に降る雨
何度も言うが、えんとつ町は火力発電の町だ。
現実では大気汚染が人類の大きな問題として取り上げられるが、それはえんとつ町も例外ではない。
火力発電では、発がん性物質である窒素酸化物や、硫黄酸化物などの有害物質が多量に排出される。
えんとつ町ではそれを250年間続け、頭上を有害物質で覆っているのだ。

そこに雨が降ったらどうなるだろう?

原子爆弾が投下された広島市では、黒い雨が降ったと記録されている。
放射性物質などを多量に含んだ雨だ。
これと同じことがえんとつ町でも起こるのだ。

レター一族の顔写真(肖像画?)が並んでいる場面があったが、近年になるにつれて顔色がみるみる悪くなっている。
太陽の光を浴びず、有害物質の雨を浴びる生活では、そうなるのも仕方ないのかもしれない。

前述の魚の件もこれだ。有毒の雨によって川や海が汚染されるため、そこで獲れる魚を食べるのはオススメできない。
実際に広島では黒い雨の後、川の魚が大量に死んで浮き上がっていたそうだ。

というかそもそも、雨が降って煙が消えることは無いのだろうか笑


ということで、色々と考察してみた。
繰り返すが、これは僕の勝手な妄想であって、必ずしも正しい情報とは限らないのであしからず。
他にも気になる点がいくつかあるので、3プペ、4プペして更に考察を深めたいところだ。

以上

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