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すこしだけ、馬鹿

8月もあとちょっとだ。

暑い暑いとはいっても、ほんの少しずつ秋の気配がきている。

夕暮れの風のなかを歩いていると秋のにおいがする瞬間があって、あら?と立ち止まる。
もういなくなってしまった人を思うようにそのにおいのゆくえを探すけど、その時にはもういなくなってして、切ない。

はやく秋にならないかな。

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最近のつれづれ。

図書館でフラフラと書棚を見ていてふと手にとったエッセイ本が、好きな文章だった。

タイトルに惹かれて借りたのだったが、でもとても読みやすい文章で好きだった。
浅生鴨さんのことはなにも知らなかった。
けど印象的なことばがいくつかあって、胸に残った。

本当にやりたいことへの一歩を踏み出すときには、少しだけバカになる必要があるのかもしれない。

『どこでもない場所』浅生鴨

なりたかった自分になれないまま生きていく。それが生きていくということではないのだろうか。

『どこでもない場所』浅生鴨

思わせぶりや難解な文章よりも、読みやすい文章が好きだ。
読みやすい文章で伝えたいことを伝えられる、書ける人がいちばんすごいような気がしている。

「少しバカになる」ってなんかとても分かるんだよな。
わたしには少しどころか「かなりバカ」と言えるおこないがいくつもあって、たまにふっと思い出しては道端で「うわー!!」と頭を抱えることがある。
あの時の自分は頭がおかしかったとしか思えない、情緒が狂ってたのかもしれない、できればそれにまつわる人にはすべてあれは悪夢だったと思って忘れてほしい、と神に祈りたくなる。

でもそのバカすぎるおこないがきっかけで始まった人とのご縁とか、よく分かんないけど将来的に自分の棺桶に入れてあげたいちょっと愉快な思い出とかも間違いなく残っていて、そっかぁ、そうなんだよなぁと思ったり。
できれば今後の人生では恥ずかしいことはもうしたくないけど、なにかが始まるときにはそんな「ただの勢い」とか「すこし馬鹿な思い込み」とかが必要なのかもしれない。

十代の頃になりたかった自分にはもちろんなれていないと思う。
でも、そもそもどんな自分になりたかったんだっけ?
40代になると「こうなりたい」とかいう思いももうすべて幻のような気がして、ぜんぶ結果オーライなんじゃないかとも思えてきて、どの人も、この人もそれでいい気がしている。


いつも楽しみに読ませていただいているnoteの方が記事の中でおすすめしていて、わぁ読んでみたいと思った本。
いま手元にある。これから楽しみに読むところです。

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仕事で若者たちと「好きな食べもの」「嫌いな食べもの」とその理由について話した。

ある人は「なんでも好きですね。嫌いなものはないです」、ある人は「肉より魚が好き。とくにお刺身」などとさまざま言い合っていたのだが、そのなかに、人と話すことにとても緊張してしまう女の子がいた。

「あなたはどうですか?」と尋ねると、緊張したおももちで、

「わたしが好きな食べものは、カレーです。」

と。そして、

「その理由は、……おいしいからです。」

と、とても真剣なまなざしで言いきった。

世の中にこんなに誠実な言葉があるだろうか!
と胸打たれてしまった。
好きな食べものはカレー。理由はおいしいから。もう、それだけでよし。

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ベイスターズ今永の下敷きをもらった。

ハマスタみやげです

先日、わたしが行くはずだった横浜スタジアム(DeNA対カープ)のチケットを職場の方にお譲りした。
いろいろあって行けなくなってしまったのだ。

で、「もしショップに伊勢のうちわがあったら買ってきてください。今永でもいいです」(もちろんお代は支払うつもりで)とお願いしたところ、いろいろあって、今永の下敷きになったという。

「伊勢のうちわを探したんですけど、うちわは大和とあとひとりしかなかったんですよね。今永のもなくて。でもきっとののっつさん、大和じゃないよなーと。で、見てたら今永の下敷きがあったんです。伊勢はありませんでした。で、うちわではないけど、これだったらうちわみたいにあおげるんじゃないかと思いまして…」

で、下敷きになったのだそうだ。
たしかに、あおげる。
でも、あおがないよ!

写真の今永がとてもキリッとしていて嬉しい。
大事に職場のデスクの横に貼って飾っておくことにする。

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韓国ドラマ「トッケビ」をまた見始めた。
「また」っていうのは、もう10周目くらいなのかもしれない。
何度見てるんだよと自分でも呆れるけど、本当に好きなんですよね。

韓国ドラマがなんでも好きなわけではなくて、基本的にはドラマは見ない。
純粋に「トッケビ」が好きなんだと思う。

・映像が美しい。とくにカナダの景色がすばらしい
・音楽が好き
・ファンタジー、歴史、恋愛、人間ドラマなどいろいろな要素が混ざっているストーリー
・主演のキム・ゴウン。かわいくて演技がとてもうまい
・トッケビ役のコン・ユ。シンプルにかっこいい
・泣ける
・話数が多すぎない(韓国ドラマ、たまにとんでもない話数のやつありますよね)

AmazonプライムやNetflixにも入っているのでいつでも見られてしまう。
なにか新しいドラマでも見てみようかなーと思っても、ついつい「トッケビ」を再生してしまうという…。
主演のキム・ゴウンさんが本当に良いのでおすすめです。