\\辛いけど今や恋しいEE🌱//
こんにちは!
前回に引き続き DP の
コア科目について説明していきます。
今日は
Extended Essay(以下、EE)
の授業について紹介します。
EEとは
日本語の科目名は「課題論文」です。
文科省のIBコンソーシアムのHPには以下のことが記載されています。
簡単に言うと、
「卒業研究論文 高校生ver.」
って感じです。
”生徒が関心のある研究分野について”
と書かれていますが、
なんでも研究していいわけではありません🙉❗️
ディズニー好きだからディズニーについて研究する〜
飛行機好きだから世界の空港について調べる〜
はダメです(泣)
必ず自分が履修しているDP科目に関連する研究をしなければなりません。
MYP の Personal Project (PP)ではなんでもOKでした。
しかし、EEは必ず1つのDP科目に関連させます。
自分の興味 × 特定のDP科目 = EE
を考えるのがなかなか難しかったです。。
EE は DP の1年半を通して取り組みます。
生徒1人にEE担当指導教諭が1人つきます。
その先生は、DP科目の担当の先生です。
例:EEで文学を選択 → 指導教諭はDP文学の先生
提出物
レポート本文に加えて、
RPPFと呼ばれる振り返り用紙的なものも書いて、
提出しなければなりません。
EEに取り組む1年半の間に
担当教諭と最低3回は official な面談をしなければなりません。
その3回の面談での振り返りを毎回、
RPPFに書きます。
3回の振り返りの合計文字数が1000字以内になるように書きます。
RPPFはEEの評価対象の1つでとても大切です。
私のEEの科目は!?
私は消去法で生物を選択しました。
私が履修していたDP科目は
・文学
・英語
・歴史
・生物
・物理
・数学
でした。
以下に、消去法の流れを簡単に紹介します😅
・文学
→ハリーポッターしか読んでなかったので、日本の文学作品をあまり知らず、自分には向いてないと感じたので却下。
・英語
→英語で履修している科目は英語でEE書かないといけない。それは大変なので却下。
・歴史
→歴史にあまり興味がなかった。資料集めが大変と聞いていたので却下。
・生物
→植物とか自然好きだし、いけそう?
・物理
→物理理解してないし、英語で受けてるので英語でEE執筆なので却下。
と、いうことで生物を選択しました〜🌱
EEのテーマ:私の例
私のEEのテーマは
「乳酸菌飲料が植物の成長に与える影響」
です!
テーマの他に、
研究したいことの問いを立てなければなりません。
その問いのことを Research Question (RQ)と言います。
ちなみに私の RQ は
「植物性乳酸菌ラブレ W プレーンは
カイワレ大根(Raphanus sativus)の発芽率と
インゲン(Phaseolus vulgaris)のシュート伸長量の増加に
どの程度寄与するのか。」
でした🌱
なぜこのテーマ、RQになったかは、
以下の「EEの流れ」で分かります!
EEの授業
※あくまで私の学校の場合です
週1回50分間のEEの授業がありました。
選択科目が生徒によって異なるので
授業というよりかは
作業やリサーチ、面談の時間でした。
ちなみに、私の代のDP生は
歴史:3人
化学:1人
物理:1人
生物:1人
という、みんなバラバラのEE科目選択でした🥲
なので、
誰もお互いに頼れないし
その科目特有の辛さを共有できなかったのが、
悲しいポイントでした🥲
EEの流れ(理想)
※あくまで私の学校の場合です
※5年生=高校2年生、6年生=高校3年生
5年生4月〜5月(DPスタート)
・EEオリエンテーション
・お手本EEを読み合いっこ
5年生6月
・EEの科目希望調査
5年生7月
・科目決定
・指導教諭決定
5年生8月〜12月
・担当教諭と1回目の振り返りのセッションをする
・EE書き進める
5年生1月
・冬休み明けに1st draft 提出
5年生2月〜6年生4月
・担当教諭と2回目の振り返りのセッションをする
・2nd draft を書き進める
6年生5月
・2nd draft or final draft 提出
6年生6月〜7月
・担当教諭と3回目の振り返りのセッションをする
=終了!
EEの流れ(現実)
※あくまで私の場合です
※5年生=高校2年生、6年生=高校3年生
5年生4月〜6月(DP始まったばっかり)
・科目は生物か文学かな〜
・先生にいろいろ相談
5年生7月
・生物に決定!
・担当教諭の先生に挨拶しに行く。
・農業体験プログラムで麹菌の凄さを知る
→麹菌について調べたいな〜
5年生8月〜9月
・麹菌についてひたすら情報集め
・良いテーマが思い付かず苦戦
→全国のSSH校の研究テーマからインスピレーション貰おうとした。
5年生9月
・光合成細菌に出会う
・視点を麹菌から光合成細菌に変更
5年生9月〜12月
・光合成細菌についてひたすら情報集め
5年生12月23日
・1回目の振り返りのセッション(RPPF1回目)
→ テーマ変えた方が良いかもと言われる。。
→ スタートに戻ります😇
5年生1月
・1st draft なんとか提出
→序論しか書けてない。。
→ 1から考え直し状態泣
5年生2月
・たぶんもう少し簡単な内容の方が良いなと実感。
→塩分濃度と発芽率で実験
5年生3月
・どうしよう〜とひたすら悩む。。
・修学旅行とかでEEにまで頭回らず🥺
6年生4月春休み
・EE提出締切まで残り3ヶ月
→ほぼ0状態(泣)
・身近な菌で扱いやすいのなんだろう〜
→乳酸菌に辿り着く
6年生4月
・家でインゲン豆の発芽と乳酸菌の実験
6年生5月
・乳酸菌飲料の濃度が高いと成長早まる??
→これをテーマにしよう!!
→EE提出締切まで残り2ヶ月汗汗
ちなみに、まだこの段階で予備実験(汗)
6年生5月中旬
・カイワレ大根で乳酸菌飲料と発芽率を研究
・インゲン豆で乳酸菌飲料と成長を研究
→これで行こう!
→学校で実験開始
6年生5月下旬
・本実験開始
6年生6月初旬
・発芽率のデータ集計
・インゲン豆はまだ成長中
(EE締切まで残り1ヶ月!?!?)
6年生6月中旬
・インゲン豆のデータ収集
6年生6月中旬〜7月下旬
・怒涛の勢いでEE執筆
6年生7月27日(夏休み突入)
・EE 2nd draft 提出
→私のEE終わらなさすぎて、
先生が提出締切日を伸ばしてくださいました泣
6年生8月3日
・2回目の振り返りのセッション
6年生8月17日
・EE final draft 提出
→夏休み最終日の思い出。。
6年生8月23日
・3回目の振り返りのセッション
→なぜか分かりませんが、
3回目の振り返りのセッションとても楽しかったです😅
という感じで、
なかなか理想通りのスケジュールには進みませんでした。
実質3ヶ月程度でEEを書き上げていることになります🥲
3ヶ月のクオリティでも B 取れました😅
ですが、
あまり良い例ではないので、
反面教師として捉えてください。。
まとめ
個人的に、EEはとても辛かったです。
DP生である間、ずっと心の重荷でした。
頭の片隅のどこかでずっと
「EEやらなきゃやばいよ!!!」
と言っている自分がいるのですが、
他のDP科目の課題の方を優先してしまい、
「EEは1年半で取り組めるから〜」と後回しにすると、
あとで大変なことになります。
自分の計画性が試されますね。。。
ですが、辛かったと同時にとても楽しかったです!
自分の興味のある植物について、
自分で一から仮説、方法、実験、考察を考えて
研究するのはワクワクしました。
同時に、先生のサポートの重要性も実感し、
自分1人の力だけではこのEEは完成できなかったな、と
色々な人に感謝する面がたくさんあります。
自分の心の弱さも知れましたし、
自分の興味あることを探求できましたし、
EEを通して多くのことを学びました。
DP生にとって、
一番学びがいがあって、
それと同時に一番大変なのが
EEなのかもしれません💭
大変で辛くて、何回も泣いて書いたEEだからこそ、
今は私の宝物です🫶
パソコンのデスクトップにずっと置いて、
たまに見返して、
「あの時自分はよく頑張ったな〜、今も頑張ろう!」
と自分を鼓舞しています(笑)
色々ハプニングありきのEEですが、
DPの大変な一面を共有できていれば嬉しいです!
最後まで読んでくださりありがとうございました。
次回:来週はお休みします。IAについて語る or 課外活動について
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