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綺麗

いつもどおり 透明なマニキュアをぬる
薄いピンクよりも最近はいつも透明に

したいようにできる、そのありがたい事
人知れず長い間
どれだけ窮屈やしがらみや見えない闇に覆われていたか、こんなところで見え隠れする

大きく変えないと 変わらないから
でもそれは抽象的であってほしいし
それでも打ち消されて
それからとことん打ちのめされるのは もう嫌だ
何があっても歪みに固定しないよう
たとえ笑われても 純粋でいよう
(中身までは見えないか)
そんなところに意地をはる
人と違くていい 同じでなくていい
違うほうがいい 

極めつけの狡さには もうほとほと勘弁だ(汗
究極の狡さは 究極の純粋さを見逃さず
しかも格好の獲物にして、離さず、粗末にする
嘲笑うための
わざと四方八方罠さながらのおかしい仕組みを放ち
そして誰も想像しない暗闇があり続ける
(ここだけにやれる ここだけは残虐にしていい)
獲物は麻痺して 言葉も出ない
覚醒されてそのとおり動く
評価は落ちていくそのカラクリ
着々と'悪者'の名札が増えてゆく 潰される…
冷酷な脚本の、確実かつ惨憺たる'悪者はこちらになる'カラクリの緻密な実践
この世のこととは思えない巧みな
とある銀行員からの呻吟な暗闇


いつもどおり マニキュアをぬる
その時間を大切にする
こればかりはさすがに
誰にももう邪魔されはしないはず だから

色んな言葉が背中を押して
言葉だけが味方するから呼吸する

失敗も成功も紙一重なのだから
どれも 
しかたないよ、面白がって生きてみよう
狡さにもう巻き込まれないように
やさしさはなくさないように
上手くやるだけの人生で なくていい
辛さの度にピュアになっていくんだ
あんなひとにはなりたくない、そんな思いで

変えてみる、変わっていく流れの手応え
さあいくぞという気強さは
依然として持ち合わせないけれど
強さだけがベストではないことは云えるし誓う


綺麗になった爪をみながら 
なんだか少し ホッとして