「掘削」

誰かが資源を掘り起こして
今につながっている
歴史は雄大だ
二度と変えられないものは何か
うみ出そうとしているのは何か
何をどうこすのか
僕には全身で考える癖がある
何かが訪れ宿り
見つけられることを直感する
作業の途中で見失うことを恐れず
自分から動き出すことで
勘が働くようにする
あるべき姿がそれぞれにあって
大地にだれもがいられる
得たものを活かしてきづく人がいて
僕も君も渡ったり住んだりすることができる
見ることができるものを見尽くしたい
深く掘った跡や盛られた土
取り出された物や人々の汗
何が起きてどういうことなのか
ことわりをすることもなく掘り下げて
ぼんやりと冴えて見据えている
夢中になることはとうとい
時には切り分けてみるのも方法だ
科学はきらめいている
たまに目がくらみ方向を失う
まるで穴に落ちたようになっても
物は重さをもって影をつくるから
光のある方向をなんとなく
見上げることができる
埋もれている何かを掴めた気になるだけで
気分をひどくよくすることができる
そして逃れられなさによって
それはそれらしくあるのかもしれない
湯船に浸かるときには
今日を反省するよりも
明日を感じたほうがいい
それか何も考えないのがいい
たまに意識して意識をやめてみる
誰かが疲れている
誰かはせいせいとしている
それを知る人と
知らない人がいる
ざっくりするとこぼれる
細かくやると滞る
掘り当てた水脈や鉱石は
人々をうっとりとさせる

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