枯れ葉が地面を転がる音と虫が高速移動しているときの音は似ている。

 銀魂のタイトルみたいな記事名だね。

 書くことも溜まってきたので書いていきます。書くことがなくても書くのが文筆家ではないだろうか。何も言うな。

 先月辺りから定期的な仕事を始めました。定期的とは、週5勤務6時間と言うような仕事のことです。
 なぜいまさら?原稿を文字で埋めたり埋めなかったりする仕事で騙し騙しやってきたわけですが、とうとう騙しきれないところまできてしまい、泣く泣く週5勤務6時間、残業代なしの仕事を始めたわけですトホホ。

 勤務時間が短いから大したことないだろうと高をくくって始めた仕事。しかし、緩やかな労働時間は皆無。開店から閉店まで激務&激務。
『プライベート・ライアン』の冒頭12分を何度も繰り返す。成功することのないノルマンディー上陸作戦。ハードワーク・エンドレスエイト。

 唯一の救いは時給がそこそこいいところ。150時間足らずでまぁまぁのお手当があり、給料日には「フン……まぁこんなもんだろう」と思わずウォーミングアップで作中強キャラになってしまうぐらいの余裕がある。

「バリバリ仕事人間」のふりをしているようだ。
 少し早めに出勤をして、店内を見渡す。上司に挨拶と重要事項がないかを確認する。アルバイトたちと簡単な会話。なぜか僕の顔を覚えている常連と相槌8割のつまらないお喋り。途切れることのない客足。労労労労休労休。

 このままふりじゃなくて本物の「バリバリ仕事人間」になるのもいいかもしれない。とは1ミリも思わない。日がな一日動き通して足の裏は石のようで、声を出しまくるせいで喉も痛い。気を使いまくり笑顔を絶やさない。
労働の6時間、僕はまったく違う人間になる。ある夜、制服に着替えるとバリバリ仕事人間になっていた。

 自分の力で自分自身を変えることはできない。だから仕事を通して自分を変える。でもそれは自分のなかにある側面が発現しているだけで変わったことにはならない。変化とは元々ある性質が浮き上がっているにすぎない。

寿命が伸びます