自分が見知らぬ他人になった気がする

雑多な文章を書くのも精一杯です。全部この季節が悪い。
では真面目な文章はどうだろうか、もちろん全然書けない。しっかり書くか!と意気込んで10行ぐらい書いたら、なんかパキっとしてないな、なんて思って消去する。なにも考えずにササッと書いてしまおう、と800字ぐらい書いて荒唐無稽な支離滅裂さに呆れてしまう。消去。
こんなのを前回の記事から繰り返している。繰り返して答えがでないまま。答えがでない行動を繰り返している、でも書くしかないんです。私にはこうやって言葉を綴って、ふわっとしたありふれた吐露で白地を埋めていくことしかできないのです。砂に書いた文字を波がさらうのを待っている。
言葉になんて意味がない、という言葉がより鮮明になっていく。あなたの言葉に意味はないし、わたしの言葉にも意味はありません。数分、煌めいて散る。スーパーの花火売り場をごらんなさい。御託と詭弁なんかよりも素敵なものが五〇〇円で売っている。
ここに書かれた消去されない言葉たちも明日にはすっかり記憶から抜け落ちて、雑多にも分類されない砂粒に戻っていく。それでも私は言葉を書いてきます。昔から穴を掘ることとそれを埋めることが好きだから。きっと私はひどくつまらない人間でしょう。

寿命が伸びます