急に思い出した話 ~子どもの頃に読んだ雑誌の付録編~
みなさん、小さい頃に子ども向け雑誌とか読んだことありますか?
例えば「小学○年生」とか、そういうやつです。
どんなものがあったか忘れちゃいましたが、小学校の通学路に書店が存在していたということもあり、店内に入ると「子ども向け雑誌」と「遊戯王カード」のコーナーが双璧を成していたんですよね。
余談ですが、やっぱり遊戯王カードってどこも万引きが凄まじいらしく、暫くすると宝石取り扱い始めたのかと思うようなめちゃくちゃ頑丈そうなケースに入って売られてました。
でね、今回書きたかったのは面白い付録があった話なんですよ。
例えば厚紙を切って組み立てるような付録とかが多かったんですけど、
「そんなのじゃ満足できねえ!ライバルに差を付けろ!」
とばかりに、私は子ども向けに科学を教える教材みたいなやつを買ったんですよ。
その雑誌なんですけど、なんといっても付録が面白くて、覚えているものだと「指紋採取を体験してみよう!」って見たこと無い謎の粉が入ってる袋が付録についてて、結構本格的に指紋採取できるキットになってたんですよね。
当時はみんな名探偵コナンになりたかったので、私は「これだ!」って思いましてね。普段は母親とかにおねだりする悪いやつだったんですけど、この時ばかりは「モタモタしてたら俺以外がコナンになっちまう!」と即座に自腹で買いました。
ちなみに友人を呼んで新聞紙の上で粉を慎重に取り扱ってたんですけど、くしゃみで台無しになるというベタすぎて笑えないオチでした。あとはもう覚えてないですけど、めっちゃ喧嘩になったはず。
もうひとつ面白かったのが「お医者さんになろう!」みたいなやつで、聴診器を作るやつもあったんですよ。
で、これ、今になると普通にやべーだろって思ってるんですけど、「使い方の説明」みたいなページがもちろんあるわけじゃないですか。
最初は「胸に当てて、自分の心臓の音を聴いてみよう!」なんですよ。
これはテーマに合ってるじゃないですか、お医者さんがいつもやってくれることだしイメージつくし。
でも次ですよ。だいたい「お友達の心臓の音を聴いてみよう!」とかだと思うじゃないですか。それで成立するわけだし。
でもこの雑誌には「壁に聴診器を当てて、隣の部屋の音を聴いてみよう!」って書いてあったんです。
メッチャ怖くないですか?どう考えても悪用の道しかない用途を堂々と載せてるんですよ。小さい子が遊ぶだけならまだ健全かも知れませんけど……ちょっと心配ですよね。
と、まぁいきなりですが思い出した面白い話だったので書いてみました。
隣の部屋の女子大生が彼氏と電話し始めたみたいなので、今日はこの辺で失礼します。みなさんも盗聴には気を付けてくださいね。
※この文章はフィクションです。隣の部屋には普通におじさんが住んでいるのでご安心ください。
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