ニセモノの自然

今日、皇居から日比谷まで歩いてみて私は異様さを強く感じた。それは都会と自然が同じ空間にあることによるものだった。

私は札幌で生まれ育ちその環境が自分にとって基準となっている。札幌での景色は都会から段々と自然に移り変わっていく。一方で今日歩いた道中では、道路を1本挟んで綺麗に自然とビル街が分けられている。自然豊かな日本庭園の後ろに広がるビルの群れ。自然の中にいるにも関わらず聞こえてくる工事の音。綺麗に整いすぎた木々。東京という都会の中に無理して自然を残そうとしている感じがひしひしと伝わってきた。

本当の自然とはこのような人工的なものではないであろう。うまく表現出来ないが、真の自然はもっと五感を刺激し、気持ちを開放的にするものであると感じた。