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自分の中に川を感じて。

眼を閉じて、静かに、感じてみる。

自分の中に流れている、川を。

耳を澄まして、聞いてみる、その音を。

川。


身体の端々に意識を巡らせる。
頭も、目も、唇も、心臓も、肺も、肩も、胃も、腸も、指先も、お尻も、足先も。

ゆっくり、一つずつみていく。

川が滞っていないか、澱んでいないか、悠々と流れているか。


そして、気づく。
身が固まっていたり、思考が固まっていたり、
息が浅かったりすることを。

胸の奥で静かに囁いている声があることを。

小さくて、小さくて、いつもは大きなノイズに埋もれている、本とうの音が聞こえてくる。


私は屋久島や長野の川が大好き。
川と一体になって身を委ねている時がたまらなく好き。
その感覚が好きだから、
自分の身体の中に川を感じてみる遊びをやるの。

そしたら、自然界に流れている川と、人の中に流れている川は同じだって思って。

川が澱んでいるところに生命の気配はない。

悠々と流れている川の水は自由にどこまでも、するすると楽しそうに泳いでいて。
まるで子どもが遊んでいる時のように、のびのびとキラキラとしている。
まわりに潤いといのちの種を蒔きながら、気持ちよさそうに泳いでいる。

今、自分の中の川はどんな表情をしているだろうか?

川を描いていたら、
ぐるぐると巡り、循環している世界が好きって気づいた。
お金も、ものも、食べものも、人も。
自分に流れてきたものを、そこで止まらせるんじゃなくて、次へ、また誰かの元へ巡らす。
所有するんじゃなくて、分かちあう。

喜びも悲しみもね。

そんな世界が私は好き。

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