【体験談】ゲーミングノートPCを買うべきか、買わざるべきか

体験談です。

自分は大学入学とともにMSIのPS42 Modern 8RC-009JP (公式リンク)を購入し、在学4年間使用していました。だいたい15万円。(今だから言えますがほかにもっと購入すべきモデルあったなぁとは思います。)
その経験を踏まえて、ゲーミングノートPCを購入するメリット・デメリットについて解説していきたいと思います。


該当製品のスペック

CPU: Intel Core i7-8550U
GPU: Intel UHD Graphics 620 (内臓GPU) / GeForce GTX1050 With Max-Q
メモリ: 8GB DDR4-2666
ストレージ: 512GB SSD
OS: Windows 10 Home 64bit

ゲーミングノートPCのメリット

  1. コストパフォーマンス
    ここでいうコストパフォーマンスとは、「ゲーム用にゲーミングデスクトップPCを、大学など出先用にビジネスノートPCを」買う場合に比べてコスパがいいという意味です。後述しますがゲーミングノートPC単体で考えるとコスパはカスです。
    デスクトップに20万円、ノートPCに10万円くらい使うことを考えるとその半額の値段で両方の需要を満たすことができます。

  2. ノートPCではできない作業ができる
    自分は大学の専攻がそっち方面だったので講義でblenderやUnreal Engine、CADソフトを使うことがままありましたが、搭載しているのがGTX1050とはいえ腐ってもGPUなので周りよりも高速に作業を行うことができました。

  3. 出先でゲームができる
    講義間の空き時間にたまにApexLegendsなどのビジネスノートでは動かないゲームをやっていました。
    知り合いは帰省中にもゲームがしたいからという理由でゲーミングノートを購入していました。

ゲーミングノートPCのデメリット

  1. 排熱がカス
    ゲームしてない時でもまぁまぁ熱を持ちます。正確な温度は計っていませんが、通常時で60~70℃付近、GPU駆動時で90℃くらいだったと思います。今思うと結構やばいですね。
    MSIのゲーミングノートはDragon Centerという管理ツールがデフォルトで入っていて、それでファンの回転数を弄れるんですが、ゲームやってるときは常にフル回転させていないとカクついて満足にゲームできませんでした。それくらいには排熱がネックになってきます。ちなみにファンがフルで回転しているので当然うるさいです。
    自分の場合は半年もしないうちに熱で内蔵の無線LANモジュールがぶっ壊れて、外付けの無線LANを使用しないとインターネットに接続できなくなりました。

  2. バッテリーがカス
    バッテリーはあってないようなものだと思ってください。飾りです。
    そもそも、ゲーミングノートPCはACアダプターに常時つないでいないとPC本来のパフォーマンスが出ません。最近のモデルは性能が進化してるのでわかりませんが、少なくとも自分のゲーミングノートではそうでした。バッテリーからの電力供給でゲームをするとカクつきます。GPUが満足に動きません。
    バッテリー駆動時間も使用しているうちに年々短くなってくるので、最初は10時間駆動していても2年後には半分くらいになってると思います。自分はそのころにはACアダプターにつなぎっぱなしで使用するシーンしかなかったので特段困ることはありませんでしたが、注意が必要です。

  3. 拡張性がカス
    拡張性は皆無です。本当にカスです。
    最近のゲームは数十GBがデフォルトなので、複数タイトルをインストールしているとすぐにストレージがパンパンになります。ARKやGTA5なんてもってのほかで、インストールを見送ることが往々にしてありました。デスクトップだとちょろっとSSDを増設すればいいんですけど、ゲーミングノートPCはそうはいきません。換装自体はできないことはないんですが、裏蓋を開けた時点で補償対象外になりますし、内部構造が特殊なケースもあるので初心者がおいそれと弄れるシロモノではないと思います。

  4. 価格が高い
    デスクトップPCで同性能を構築するほうが安いし高性能です。
    ゲーミングノートPCはそのちっせぇ~スペースにパーツを収めるためにノートパソコン用に設計されたGPUを積んでいます。よく見るお弁当箱みたいなやつじゃありません。
    例を挙げると、デスクトップ用のGTX1050はベンチマークスコアが6089なのに対し、ノート用のGTX1050 Max-Qはベンチマークスコアが5191です。もともとの性能が低いので差異もあまり見られませんが、最近の主流モデルであるRTX30xx、40xxになるとその差はもっと大きくなってきます。その分値段が安くなっているとかそういうこともないので、ゲーミングノートPC単体で見た時のコストパフォーマンスはクソほど悪いです。ディスプレイ、キーボードを含めて考えるとやや悪いくらいかな。たぶん。

その他よく挙げられるメリット/デメリットについて

  • ゲーミングノートPCは重い
    →そんなに気になりません。というか1kgも2kgもそんなに変わらなくないですか?
    PCだけ持ってカフェに行くような人種には重いと思いますが……そもそも用途が違うでしょうよ。

  • ディスプレイ、キーボードが壊れたら買い替え
    →これは普通のノートPCでもそうなので……

結論

よく「ゲーミングノートPCはクソだから買うな!」と言われていますが、頭ごなしに選択肢を奪うのもどうかなと思います。
自分みたいに「予算が少ない+ゲームもしたい+出先でのblenderレンダリングなど明確な用途がある」場合は買うのも全然アリです。

それ以外の人は買わないでください。トータルクソだから買うな。

追記:あと、これはまぁ当たり前なんですが、どれだけ高性能なゲーミングノートPCを買おうがゲーミングデスクトップPCにはあらゆる面で到底かなわないので、結局はデスクトップを買うことになります。つなぎにしかなりません。それも加味して購入しましょう。実際、自分のPS42 Modern 8RCはエロゲー専用機になっています。

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