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新米デザイナーがプロに近づく為の成長の秘訣

こんにちは!現在、クオートワークスさんでインターンをさせていただいている nono(@nonosuzuike) です!

今回は『デザイナーが最初の3年間で身につけるチカラ』という本を読んだので、その感想と学びを共有したいと思います。

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デザイナーの3年間の成長イメージ

はじめに


「実務経験3年」- デザイナーの求人でよく目にするこの条件、皆さんも見たことがあるのではないでしょうか?
私自身、就職活動中に何度となくこの言葉を目にし、高い高い壁のように感じていました😵‍💫

そんな新米デザイナーの私にとって、この本はまさに道標となる一冊でした。

この本は、デザイン会社に入社した主人公の新人デザイナー「ぼく」の3年間を喜びや挫折、成長を疑似体験できます。

本書の魅力は、デザインスキルだけでなく、仕事の進め方やコミュニケーションなど、デザイン以外の実践的なスキルにも焦点を当てていること。なによりも自分ひとりだと気づけなかったことが詰まっています。

その中から、私がこの主人公と共に学んだことを、38のシーンの中から特に印象に残ったものを抜粋してご紹介します。



1.何もかもが追いつかない1年目


1年目はなにかと追いつかず、成長を急いで焦ってしまいがちです。私自身、社会人1年目の時は周りを見る余裕もなくずっと焦っていました。
ここでは私がもっと早く知りたかったと思ったことを3つ挙げていきます。

1年目デザイナーが直面する主な課題
  1. 締切は明確にし、必ず守ること: ここでいう締切とは「デザインを作り終える期限」ではなく、「良いデザインを仕上げる期限」のことです。
    時間に余裕を持つことで、フィードバックを重ね、最終的に良いデザインができるのです。

  2. 周りに頼りすぎないこと: もちろん全部一人で抱え込むのは良いことではありません。しかし、何から何まで先輩に聞くのではなく、可能な限り自分で調べる姿勢が大切です。
    人に何かを聞く際は、相手の時間を使わせていただいているという意識が重要です。

  3. 失敗の8割は確認不足: 大事なのは違和感を感じたらスルーしないことです。その「違和感」に気づく力をつけ、常にアンテナを張っておくことが重要です。
    そうすることで、日常生活だけでなくデザインの違和感にも気づける人になっていくのだそうです。

2. 1年目のコラム - 信頼を勝ち取る話 -

コラムでは、主人公の「ぼく」と「ディレクター」もしくは「先輩」が対話形式で、デザイナーとしての心構えや大切なポイントを語っています。

デザイナーとクライアントの信頼関係構築プロセス

信頼を得るための基本は、挨拶とコミュニケーションです。
デザイナーの仕事においてデザイン技術やクリエイティブな発想ももちろん重要ですが、それと同じくらい重要なのが人との関係性です🤝🏻

なぜなら、デザインは人と共に作り上げる仕事だからです。

3. 言われた通りから卒業する2年目

2年目は仕事の流れや雰囲気がわかってくる時期です。
仕事の流れが掴めてきて気が抜けがちな時期だからこそ、わかっておきたいことを3つ挙げていきます。

  1. デザインをさまざまな角度で見ること: 画像の荒さや文字の崩れなど、さまざまな角度から見ることによって新しい気づきが生まれます。
    初めてデザインした時、画面サイズによって見え方が全然違ったことに驚いたのを覚えています。

  2. 「やったことない」に積極的に挑戦すること: 初めはみんな初心者です。「やったことない」こそチャンスです!この本を読んで、新しいことに挑戦するたびに自分の幅が広がっていくことに気づきました。

  3. コンセプトを大事にすること: デザイナーの仕事は「何を伝えたいか」を見極めて、デザインでメッセージを伝えることです。
    切り口はクライアント、色や形はデザイナーが考えます。ただし、意味づけにとらわれすぎてしまうと頭でっかちなデザインになってしまうので要注意です。

4. 2年目のコラム - 「良いデザイン」とは -

デザイナーの仕事は見た目を作ることだけではなく、複数の選択肢から「良いもの」を選び続けることにあります。だからこそ、良いデザインを知っている量と質はとても大事になってきます。

良いデザインを見極めるための方法

では、どうやって見極める力をつけるのか?
ずばり、とにかく良いデザインに触れることです。それらが「どう」良いのかを言語化してみると、成長スピードが一気に上がります🔥

5. 上司や先輩に頼られる3年目

3年目になると、上司や先輩と一緒にデザインを考える機会も増えてきます。ここでも、心を動かされたポイントを3つ紹介します。

  1. 仕事の整理と優先順位づけ: こんがらがったときは一旦立ち止まって整理すること。
    納期だけでなく、会社のコストも考えて優先順位をつけて可視化する。
    最初こそ難しいですが、これが自然とできるようになれば仕事が円滑に進むようになります。

  2. クライアントの真意を見抜くこと: 言われたとおりにやるのではなく、「なぜ」そう言われたのかを考えます。でも、言われた案も一応作って、どこが良くないかを説明するのが大事です。これで信頼関係がより深まります。

  3. クライアントも同じ目線に立ってもらうこと: イメージを共有して、一緒にデザインを作り上げていく。
    文字だけだとなかなか伝わりにくいので、簡単なラフなど相手に親身になることが大切です。

6. 3年目のコラム - クライアントは運命共同体 -

この記事で何度も出てきた「良いデザイン」とは、見た目が美しいだけでなく、プロジェクトの目的に沿っていることです。
さらに言えば、クライアントの意識や行動を変え、ビジネスで成果を上げる「機能するデザイン」を目指すことです💻✨

デザイナーとクライアントの理想的な関係性

また、提案資料を作るときは、「なぜ」を一つ一つ説明できるようにします。言葉選びや経緯の説明など、クライアントに徹底的に親身になることが大切だと学びました。


最後に

この本を読むまで、「デザイナーの仕事はデザインをすること。技術力を鍛えなければ実務3年の壁は分厚い」と考えていました。しかし、大事なのは技術だけでなく、思考やコミュニケーションなどデザイン力以外のスキルも重要なのだと理解しました。

もちろん、疑似体験ですので実際の経験には勝りませんが、これを理解しただけでも実務3年の壁はほんの少しだけ薄くなった気がしています☺️
また、可愛いイラストが多く、活字が苦手な私でも読み入ってしまいました。デザイナーを目指している身として、読んでおいて良かったなと心から思える内容でした。

この本で学んだことを自分のものにして、一流デザイナーを目指すべくこれからも邁進していきます!💪🏻

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

nono

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