すぎな

どこかでいつか、誰かの役に立つことがあればいいなあと思っています。

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どこかでいつか、誰かの役に立つことがあればいいなあと思っています。

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目の前のひとはいつかの自分。

今から数年前に出会い、ずっと心の奥で 憧れていた資格がありました。 資格を知った当初、あちこちの学校に 見学に行きましたが、ハードルの高さに あえなく撃沈。 自分には無理だろうな、と思い、 実際にその資格を持つ方からも 「あなたにはまだ早い」と言われ、 (勉強を始めてからその発言が不適切  だったと知りました)、 やっぱり無理なんだ、と諦めて、 すっかり忘れていました。 けれど資格の存在を知る前と、 知ってからもずっと、 ひとつの信念がありました。 仕事を通じて出会

    • うしろめたさは鞄に詰め込んで。

      心配性なので、鞄には荷物がびっちり。 必要な時に取り出せるように、 あれもこれも、と持って 出かけてしまいます。 最近、ふとこんなことを思いました。 いろんな心配やうしろめたさも 「あたまの中」から「鞄」に 詰め込んでもいいんじゃないかな。 捨ててしまうのは不安だけど、 鞄の中なら必要な時には取り出せる。 そして本当に「もう要らない」って 思ったら「卒業」していいんじゃ ないかなと。 学校に行かなくなった時。 社会に出るのが怖かった時。 お仕事を辞めてしまった時。

      • 不思議な出会いは、あるもので。

        先日、電車の中でえいやっと勇気を 振り絞りました。 すぐ目の前に乗り込んで来られた方が、 以前勤めていた職場に出入りされていた 業者さんにとても似ていたのです。 「あの、人違いかもしれませんが」 わたしが声をかけると、スマホから 視線を上げた瞬間にパッと笑顔。 「ああ!覚えてます!」 そこから、その方が降りる駅まで おしゃべりに花が咲きました。 在職中にとてもよくして下さり、 何年も経った今も時折思い出して いたので、しみじみ嬉しかったです。 「必要な時に必要な

        • 8月31日のわたしへ。

          あの年の8月31日の夜のわたしは、 「明日こそ学校へ行こう」という気持ちと、 「明日には学校に行ってるんだろうか」 という気持ちがからだ中を駆け巡っていた。 毎年の恒例、楽しい夏のキャンプが終わり、 9月1日までのカウントダウンが始まると、 夏休みの間押さえ込んでいた不安が 一気に押し寄せてきた。 いつもは7月中に終わらせる宿題も 手つかずのまま、最終日の夜になって ようやくのろのろとノートを開いた。 やっても、やっても、終わらない。 ペンを握る手は、紙の上をすべらない

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        目の前のひとはいつかの自分。

          あなたはきっと知らないけれど。

          母が毎日楽しみにしていることがある。 名前も知らないおじいさんのお散歩タイムだ。 キッチンの窓から、遠くのマンションの屋上を ゆっくりゆっくり散歩する姿が見えるらしい。 「うん、今日も元気」 おじいさんを見るとなんだか元気を分けて もらったような気持ちになるらしい。 朝ごはんの支度をしながら、キッチンの 小さな窓から毎朝エールを送るファンの 存在を、おじいさんは知らない。 ◆ わたしにも以前、憧れのおねえさんがいた。 きれいな青色のリュックを背負い、 通勤電車の

          あなたはきっと知らないけれど。

          雪の日に、わたしが選んだのはあっち。

          先日、本人に代わって会社に退職を伝えてくれる、 「退職代行サービス」の記事を読みました。 退職を受理してくれない職場や、 申し出た時の言葉や暴力から 自分の心身を守るために利用される方も おられるそうです。 わたしは転職回数が多く、 契約していた期間満了以外に、 自らの意思で退職を願い出た経験も 何度かあります。 その中でも、いちばん辛かった職場の 退職前後のやりとりは本当にきつく、 雪の降る冷たい空の下、駅からの道を 歩いた記憶はいまも残っています。 1年間通った道

          雪の日に、わたしが選んだのはあっち。

          父と娘のテンショクすごろく。

          わたしがよちよち歩きの夏に撮られた 写真がある。 波打ち際で缶ビール片手にごきげんの 父と、水着姿の娘(わたし)。 父の勤め先が倒産した、失業中の夏である。 いやいや、父、ものごっつい、楽しそう。 「こどももおるのに、突然でびっくりした?」 とおとなになってから尋ねてみたが、 「別にィ。なんなとして食べて行けるし」 とあっけらかんと返って来た。 母にも同じ質問をしてみたが、 「こどもが小さいから食費もかからん。  なんなとして稼いで来る人やし」 と、同じような答えが返

          父と娘のテンショクすごろく。

          「わたしQ&A、1年生」

          「なにが君のしあわせ?」 「なにをしてよろこぶ?」 有名アニメソングの歌詞を、 大人になってから(深いなあ)と 感心しました。 自分はどんなことに幸せを感じ、 どんなことが出来た時に喜ぶのか。 ずっとそばに居るのに意外と わからないのが「自分」だそうです。 自分の価値観や得意・苦手、 強みや弱みなどを知っていると、 仕事を含めた「人生」の地図を広げ、 目的地を探す手掛かりになり、 目的地がある方向が分かれば、 そこに行く道のりや必要な荷物が 見えて来ます。 自分を

          「わたしQ&A、1年生」

          「退職したあと、1年生」

          今回のテーマは「退職したあと」です。 会社の倒産や定年、会社都合・ 自己都合・契約期間など いろいろな理由で退職したあと、 こんなことをしてみませんか、 というお話です。 わたしも様々な退職を経験し、 (自慢になりませんが自慢できる  域なのでそろそろ自慢に転じます) その都度、記憶の鮮度が良い内に 経験を書き出して来ました。 仕事内容(勤務開始から終了まで) 何を得たか(ネガティブな経験も可) どんな心がけで仕事をしていたか 就職前のイメージと実際 出来たこと

          「退職したあと、1年生」

          「きょうは何して遊ぼうか?」

          初めて会ったとき、とにかく 顔が怖くて、からだはいかつく、 声は低くて、腕毛ももしゃもしゃ。 「くまみたいなおっちゃんやな」 と思ったので、心の中でくまさんと あだ名をつけた。 くまさんは別の部署の偉いさんで、 もうすぐ定年を迎える。 あまり話す機会もないだろうし、 何より怖そうなのでなるべく近づかない ようにしようと早々に心に決めた。 ところが、くまさんはとっても 乙女で、くまよりもむしろ 赤ずきんちゃんっぽかった。 お弁当を自分で作ったり、 出張先の有名なカフ

          「きょうは何して遊ぼうか?」

          「退職、1年生」。

          「はたらく」「おしごと」の勉強を 始めてこんなサイトに出合いました。 東京しごとセンターヤングコーナースペシャルサイト (tokyoshigoto-young.jp) 場所は東京、対象は29歳以下の方ですが、 「はたらきたい」気持ちを持つ幅広い年齢の 方にも役立つ内容だと感じました。 「就活ノウハウ」「就職・転職コラム」 「履歴書の書き方」「自己分析」 「就活・ビジネスマナー」「面接対策」 などなど、読んでいてとても勉強になります。 今回特におもしろかったのは、 「知

          「退職、1年生」。

          履歴書、1年生。

          今では履歴書も無料でダウンロード 出来ますが、コンビニや文具売り場でも いろいろな様式のものが売られています。 100円ショップは安くて有難いですね。 「履歴書・封筒」がセットになったものが 一般的ですが、100均では「履歴書」 のみも販売していて書き損じに便利。 サイズはA3(半分に折るとA4)が 良いとされていて、採用側が保管するのに 適しているそうです。 セットの封筒は中身が透けてしまうものが 多く、ダイソーの「透けないホワイト封筒」 がおすすめです。 わたしは

          履歴書、1年生。

          お礼は一杯の珈琲と。

          「おしごと」や「はたらく」 についての勉強を始めてから、 嬉しいことがありました。 いろいろな人にその話を していたところ、突然友人から、 「転職をすることにしたから、  応募書類を見てくれない?」 というメールが届いたのです。 添付ファイルにはWord文書が 添えられてあり、自己PRが丁寧に 綴られていました。 友人は新卒で就職してから15年、 専門職としてのキャリアを積んできた 人です。 履歴書と職務経歴書は書けたけれど、 自己PRについては自信がない、 変え

          お礼は一杯の珈琲と。

          自信は遅れてやって来る、かもしれない。

          正式名称「高等学校卒業程度認定試験」、 通称「高卒認定」の試験科目が この令和6年度から変更になるそうです。 高卒認定試験とは、合格すると 「高校卒業者と同じ以上の学力がある」 と認められる文部科学省の試験です。 合格者には大学・短大・専門学校の 入学資格を付与され、就職・資格試験等に おいても高校卒業者と同等に扱われる様に 働きかけられています。 受験する年度末までに(今なら令和7年3月末) 満16歳になる方なら誰でも受験可能。 高校に在籍していてもOK。 複数回に分

          自信は遅れてやって来る、かもしれない。

          その時、みーちゃん50歳。

          なんだかんだとありまして、17歳の終わり、 わたしは高校生活に「さようなら」を言った。 実際のところ、ちゃんと通ったのは1年足らず。 高校側から「単位が足りませんわ」「じゃ、退学で」 ということになった。 当時の記憶はあいまいで、毎日毎日、 深海の底にひとりぼっちでいる気分だった。 高卒認定試験の存在は知っていた。 でも、きっと自分には出来っこない。 自分にはなんにも出来やしない。 すっかり自信と希望を失ったわたしには、 それは遠い世界の話だった。 ◆ ある日、ニ

          その時、みーちゃん50歳。