打ち合わせに入るにあたって…営業さんとの関係性
間取りが決まったらまずすること
は、色々幅広くありますが、間取りに関して各所に問題がないか、細かく検討していきます。
特に複雑なところは「展開図」を描きます。
お客様にはわかりやすいようにマイホームデザイナーなどのソフトを使ってパースを見せることが多いかと思います。
ただ、現場的には図面でないと細かな指示や表記もできないので、基本的には展開図を描きますが、一般住宅だと平面図のみのところがほとんどかもしれません。
最近はインスタやSNSのイメージ通りに希望される方が多いのですが、そのイメージの具現化が高度で、特に「納まり」までその写真通りに求められることもあります。
大手ハウスメーカーはそこまでの個々の要求は受付けないのでは…と思いますが、地元工務店となると融通がきく分、できるだけお客様の要望に応えたいという営業さんもいます。
正直、営業さん個人判断の範疇を超えてることは後で問題が起こりかねないこともあり、お断りしてもいいのではと思うこともありますが…
そういったこともあり、事細かな図面表記も必要となってきています。
それでもコーディネーターがいくら経験を積んで知識を高めても、なかなか発言権がなかったりします。それが悔しくて二級建築士を取ろうと思いました。だからって何かすぐ変わるのか?と思いながら。単純な私(ー ー;)
なぜ発言権がないのか?それは、営業さんよりコーディネーターが信頼されたら、営業の立場がなくなると言われたことがあります。
私はただお客様との決めたことを監督と現場の業者さんたちに的確に伝え、問題のないように業務を遂行したいだけなんだけれども。そのために事細かく説明とヒアリングを重ねることで、営業よりも関係が良くなってしまうというわけです。
また、お客様にとって、家の会社を選ぶまではそれこそ必死になって、色々悩んで決断するわけです。そしてやっとお願いする会社が決まった後は、楽しい打ち合わせです。そこにコーディネーターが入るわけで、普通にきちんと対応していれば関係性が悪くなるわけがないのです。
でも打ち合わせの中での追加見積などが発生した時のお金の交渉は営業さん。要するに、営業さんはいつもお客様とはお金が絡む緊張感のある関係性。もちろんコーディネーターも担当するからには責任が伴いますが、矢面に立ってくれてるのは営業さん。コーディネーターが営業より信頼されているわけでは決してないのですが、楽しく打ち合わせをしているとそう感じてしまうのかもしれません。
なので、営業さんとお客様の関係性を保ちつつ、私は黒子になってうまく距離を取りながらサポートに入るよう努めています。(なんでそんなことに気を遣わなあかんねん、めんどくさい。と思いながら…笑)
でも営業が一生懸命対応して契約した大変さもわかるし、組織としてそれぞれの立場を尊重することも大切なこと。なのでまぁ致し方ないのかな。