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オンナの哲学 -失ってはならないもの

生きていくうえで、何を失っても守り通したいもの。
私にとってそれは、ピュアなこころ。
そしてそのこころを守るために必要不可欠なもの。
それは知性。

人はとてもピュアなこころをもってこの世に生を受ける。
なのに、大人になるにつれてそれが失われていくことがとても多い。
当たり前であるかのように、残念なことに、とても多い。
けれども決して、自分から進んでそれを手放すわけではないのだ。

誰かを信じて疑わなかったのに。誰かを一途に愛していたのに。
自分の可能性に限りなんてないと思えていたのに。
間違い、拒絶され、傷つく経験を重ねるうちに、それには本当に価値があるのかと疑い始める。そのうち誰かに、後生大事にそれを抱えている人なんていないんだよとささやかれる。そして気付き、笑われるのはイヤだと取り繕い、世の中に対して斜めに身構える。これが大人になるってことだと諦めてなぜか安心する。一抹のさみしさも、通過儀礼のように感じて。

でも決して“世間”や“常識”に奪わせてはいけない。特別な力を秘めたそれを搾取されることを許してはいけない。そんな風に手放す必要はない。
知らないだけなのだ。知性があればピュアなこころは守り通せると。

ピュアなこころとは。あるがままの自分。真実を見極める力。限りない可能性。それはとても希少で価値があり、不思議な力を備えている。
それは人を惹きつけ、恐れられ、奪われる。野生動物の毛皮や牙が密猟者に狙われてきたように。資源の奪い合いで戦争が起こったように。

知性とは。それは自分にとって何が大切で何が真実で、何を守るべきかを知っていること。大切な真実を守るための方法を知っていること。
もちろん教科書で学べるものでもIQの高さではかれるものでもない。あらゆる経験を通じて身をもってわかっていくものだ。

ピュアなこころを守り通すことと同じく、知性を得ることは難しい。
でもこの2つが揃っていなければ、自分の中の真実を見つけることはできない。これらをすでに失ってしまった誰かに邪魔をされることなく、自分の人生を生きることはできないのだ。

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